今更ですが、最近「ゆるキャン△」を全話みました。
実は何回か見ているのですが、ついつい見てしまう作品です。
ゆるキャン△とは
野外活動好きな女子高生が、キャンプを楽しむ話です。
特に事件も出来事も起こらず、ゆるゆると楽しんでいます。
「それだけ?!」と思うかもしれませんが、大まかなあらすじはこれだけです。
物語中に出てくる女子高生同士の友情や会話の軽妙さがユーモラスで、キャンプ地の美しい風景が多く出てきます。
それもこの作品の楽しみの一つです。
何故何度も見てしまうのか
この作品は何度見ても、気持ちがいいと感じます。
特に事件が起こりませんが、あえて言えばキャンプをすることがイベントです。
何故何度もみてしまうのでしょうか?
・不快になるような事が起こらない
・会話を聞いていて楽しい
・お互いの距離感がいい
・お互いの世界を尊重しあう
特に感じるのが、女子高校生たちのお互いの距離感と相手を尊重する姿勢です。
ソロキャンプを好む子に「一緒にやろう」と誘って断られても、「あの子はソロキャンプが好きなんだから」で皆納得しています。
断られたからといって、相手を嫌うこともありませんし交流を断つというわけでもありません。
会話は現代の高校生らしく、LINE風のやり取りですすむこともあります。
「今日はどこでキャンプしてるの?」
という会話や、
「こんなのみたよー、あったよー」
という会話を一方的に投げられても、笑って済ませています。
濃厚なコミュニケーションを求められるのではなく、かといって薄いつながりでもない。
そんな心地よいコミュニケーションの距離感の世界です。
それを「薄い関係」というのは簡単ですが、そうではないと思います。
相手の世界、やりたいことをちゃんとわかって納得している。
この距離感と相手を尊重することが、今の社会で求められていることなんじゃないかなと感じます。
相手を尊重する大事さを感じる優しい世界
「コミュニケーションは大事」
「相手と仲良くするのは大事」
「社会人(学生)なら、何かを一緒にするのが当たり前だよね」
そんな息苦しさを感じることが、ありませんか?私はあります。
とにかく相手との距離を考えずに自分の考えを押し付ける人、何かを一緒に成し遂げたり参加することが一番大事と考える「明るくて行動的な人が一番」という風潮。
強迫観念のように協調性や行動的、明るさを求めるような感じがありませんか?
本当のコミュニケーションって何だろう
本当のコミュニケーションって、そうじゃないと思います。
相手が持つ世界を大切にして、適度な距離感をもつ。
勿論一緒に何かをやりたいときは行動するし、そうでなければそれでよい。
「それが理想」と感じるからこそ、ゆるキャン△は支持を得てるのだと思います。
それ程「仲良くしなきゃ」という強制的な雰囲気が、あるんでしょうね。
「何もないことが、気持ちいいんだよ」
と、ゆるキャン△を見ている人に言われたことがあります。
キャラの良さ、くすっとなる会話の良さ、楽しそうなキャンプの様子、それも魅力です。
見ていて感じるそんな優しい世界、好きです。
ちなみに一番お気に入りのキャラは、大垣千明ちゃんです。