ガルパンとは
ガルパンとは、ガールズアンドパンツァーの略称です。
お茶とお花と戦車道が、女子のたしなみといわれている世界。
学園艦といわれる学校設備や生徒達とその生活が全て乗っている船で、生徒が学校運営から航行まで担当しています。
主人公たちの学園艦は、大洗女子学園です。
廃校の危機を救うために、密かに生徒会が打ち出した対策は、戦車道復活による全国優勝。
さて、その結果はどうなるか!?
という話です。
スポコン的な要素もありながら、マニアックな戦車ネタや歴史ネタが随所にちりばめられています。マニアックなネタやクオリティの高い戦車の描き方から楽しむ人もいれば、ネタがわからなくてもスポコン的な要素で楽しめます。
TVシリーズが終わった後も、舞台となった茨木県大洗町と度々コラボしたり、イベントもやっています。
アニメと地域おこしの成功例としても、有名な作品です。
女の子が大食いでも何も言われない世界がやってきた
主要キャラの一人、五十鈴華はすっごくよく食べます。
食事シーンでは、彼女のごはんは丼飯でおかずもたっぷり。
まさに大食い。
ですが一緒に食べている友達は、誰もそれをからかいません。
初対面の子も普通のこととして受け止めていますし、大食いであることを本人が卑屈になる場面もありません。
女の子が好きなだけ食べても、極々普通に扱われる世界。
なんて素晴らしい。
少し前のアニメや少女漫画の世界、いや現実世界でも、「女の子は小食」が可愛い女の子の暗黙のお約束でした。
大食いの女の子はどんな扱いをされていたか?
女の子だけど女の子扱いされない、そんな存在でした。
色気がない、体格をからかわれる、食べることに対して否定的に言われる、本人も自虐的になる。
かつて女の子は、大食いは恥ずべきものというお約束があったのです。
私も沢山食べる方でしたから、思春期は人の目がすごく気になっていました。
ガルパンをみて、それが普通に扱われていることに時代の変化を感じるとともに、うれしくなりました。
もう女の子が、ごはんをいっぱい食べていても何も言われない。
小食の子も大食いの子も、それは「女の子の価値」を決めることではないんだよ。
さりげない日常だからこそ嬉しかった
本当に細かなシーンのことですが、私は彼女と友達が一緒に食べているシーンがとても好きです。
そして普通のこととして扱っている主人公たちの関係も、好きです。
現実では少なくなってきましたが、女性は小食とまだ思い込んでいる人はいます。
逆に男性は小食よりも多く食べる方が男らしいとか。
世代間でその思い込みは差があるのを感じますが、日常に潜む性別の思い込みは、どんどん解消していってほしいなと思っています。
そうすれば、もっと生きやすくなると思います。