バビロニア戦線第2話の全体の感想
マーリンとアナとギルガメッシュが登場する物語の世界解説回、という感じでした。
FGOの方でも好評(?)だった「マーリンシスベシフォオオオ!」も描かれ、マーリンが全体の世界解説をして、マスター達をウルクのギルガメッシュまで引き合わせます。
アナとエルキドゥの戦闘は、前回と引き続きいいですね。
スピード感と緩急のカメラワークが見事です。
同じ鎖を使った戦闘で、見ごたえがありました。
1話と引き続き、戦闘と背景や舞台となる世界のリアルさと美しさは、安定していると思います。
(イシュタル門がちらっと出てくるのですが、ハッとする青の美しさでした)
FGO1部はクリアしていますが、背景と戦闘はゲーム内では表現できない部分でもあります。
シナリオで戦闘や移動は当然あるのですが、FGOは立ち絵式なので動きがありません。
アニメはそのような部分が見えるのが、醍醐味ですね。
ギルガメッシュとエルキドゥの対称的な表情でハッとする
2話を見ていてハッとしたのが、ギルガメッシュとエルキドゥの対称的な表情でした。
その表情は、二人の「見下す」表情です。
「親切そうな」エルキドゥが実はマスター達をだましていた事を告白するシーンが、まさにそうです。
一瞬の表情ですが、マスター達を見下しているシーンがあります。
その時の表情から感じるのは、軽蔑、嘲り、侮蔑。
目つきが人類に対する本心を、雄弁にものがたっていました。
1話は「親切そう」なエルキドゥですが、よく見ると握手は形だけだったり、人を気遣うそぶりもなければ他人事間が前面に出ています。
それが2話で、彼の人類に対する本心があらわになった瞬間です。
ギルガメッシュは、玉座から臣下やマスター達を見下した表情で見ています。
しかしそこには、軽蔑や侮辱はありません。
人の上に立つ「王」として、統治者としての表情です。
人類を守るためにあらゆる手を尽くしている、絶対君臨者の「尊大な態度」を感じる表情です。
同じ見下しで、しかも「唯一の友」として互いを認めた二人の、対称的な意味合いを感じさせる表情の描き分けに「やられた」と嬉しくなりました。
元々ギルガメッシュとエルキドゥの目の表情は、対称的です。
生きる気力に満ちたギルガメッシュに対して、静かでどこか諦めと達観を感じる目をしているエルキドゥ。
この二人の目の表情、注目していきたいです。
ウルクは当時の世界最大規模を誇る城壁都市
ここからは、蛇足と演出いいなーと思った事です。
ウルク全景が見れるシーンがあるのですが、「大きすぎ!」と思うかもしれません。
当時の実際のウルクは、大きさ、人工共に世界最大規模を誇る城壁都市です。
最盛期には全長9.5㎞の城壁に囲まれ、推定人口は約6万人~12万人前後が暮らしていたといわれています。
なんという巨大都市でしょうか。
ですので、作中に描かれているウルクの広大感と人口の多さは、あながちオーバーな演出でもありません。
ウルクが人類の最終防衛線として描かれていますが、その他にも城壁都市はまだ健在しています。
城壁都市としてはウルクよりも規模は小さいですが、それでも数千人~1万人程度が暮らせるだけの規模を誇っているはずなので、中々の規模です。
このような街々に魔獣が攻め込んで来ようとしており、ギルガメッシュは全体を統制して防衛している状況です。
流石賢王、万能すぎます。
物語はまだほとんど動いてない、かな
シナリオ的には、まだまだ序盤の世界説明ですね。
これは2期もあるのか?!と思わせるスローテンポのように感じますが、この先どうなるんでしょうか。
FGOの経験者(第一部を終盤まで進めた人)ではないと、わかりにくいところは正直あります。
それはそれで割り切ってつっきるのも、ありだと思います。