女性は身近なものほどデザインが気になる
殺虫剤があるとします。
同じ商品のパッケージに「効果てきめん」をイメージしたデザインと、「効果がよくわからないけどナチュラル感」をイメージしたデザインがあるとします。
あなたはどちらを選ぶでしょうか?
もし女性ならば、ナチュラル感のあるデザインの方を選ぶ事が多いと思います。
「どうせ身近に置くなら、気に入ったデザインのものを置きたい」
同じ効果ならば、特にそう思います。
そのことは、LOHACOのこの記事を読んで強く実感しました。
販売層の対象を女性重視とし、年齢層も結構絞っていると思います。
たとえ割高でも、同じ商品なら「デザイン代」と考えて買いたくなります。
ただし数百円の開きがあると、さすがに考える人が増えてくると思いますが。
なぜ女性は買ってしまうのか
- インテリアにこだわりを持つ人が多い
- 身近な空間を、自分の気持ちがいい空間にしたい
- 従来の物のデザインが露骨・無骨すぎる
- インスタなどSNSの影響
- 一般店にはない特別感
今までの生活用品は売り場でいかに目を引くか、あるいは、効果を感じさせるかというパッケージがとても多かったと思います。
芳香剤を例に考えてみたいと思います。
売り場でデザインを気に入って、家に飾ってみます。
すると何か「しっくりこない」と、感じることがないでしょうか。
確かに部屋に置けるデザインだけど、存在感を感じてしまう。
もっとなじむものが欲しい。
無印良品が人気なのも、デザインが日常に馴染みやすかったり全体デザインの統一感が優れていることと無縁ではありません。
LOHACOは無印良品のようにトータルデザインをしていませんが、従来品よりもインテリアとしてのデザインを重視しています。
でも一番影響があると思うのは、インスタグラムをはじめとしたSNSの存在だと思います。
「インスタ映え」という言葉が生まれたように、見栄えの良いものを自慢することが簡単にできるようになりました。
特別高いものや特別な場所に行かなくても、デザインのよい生活用品を見せることで反響がありますし満足感もあります。
他人の素敵な部屋にある物を揃えたくなったり、自分も見せたり。
その相乗効果で、よりデザイン性の高いものが好まれるのではないでしょうか。
女性にとって「センスがいい」というのは、誉め言葉でありプライドを刺激しやすいものです。
そして「一般店では手に入らない特別感」が、さらに満足感を高めていると思います。
デザインに満足したら次は?!
今は従来のものよりデザイン性が高く特別感があるので、LOHACOは割高でも購入する人が多いでしょう。
しかしそれが普通になったら?
今度は割高な値段をなくすか、従来品とほとんど変わらない程度にまですることを望むのではないでしょうか。
デザイン性、特別感、希少感がありつつ、お値段はお店と変わらない。
いわば「知っている人は知っているアイテム」を手にする喜びを得て、同時にお手頃価格であることも望むのではないでしょうか。
そんな予感がします。