金星の女神の弱点を知り尽くすギルガメッシュ王
前回の対ゴルゴーン戦で、英霊2人が消失、1人はほぼ戦力外という事態になってしまいました。
人理修復陣営としては、大きな戦力損失です。
ギルガメッシュ王もそのことをわかっていますが、いつもより優しい口調で彼なりに慰めを言っていました。
「お前たちはやるべきことをやったし、面倒は俺が引き受けるからこれまで通りやればよい」という言葉(意訳)は、彼なりの優しさでしょう。
なんていうか、やっぱり王だなーという感じです。
金星の女神は扱いやすいよね
ギルガメッシュとイシュタルの因縁は、とても深いものがあります。
だから一番扱いやすく、かつ、味方に引き入れやすいイシュタルを落とそうとするのは当然の戦術でしょう。
多分ギルガメッシュは、最初からそのつもりがあったのでは?
敵の一角を崩して味方につけるのは、戦術の一つです。
その決定打は、宝石。
豊穣の女神なのに、決定的に金運がない女神。
勝手に自分の縄張りに入り込んだマスター一行に怒り心頭でしたが、ギルガメッシュの宝石をわけることで交渉成立。
女神の本音は相反する想い
今回注目なのは、イシュタルの本音が聞けたことでしょうか。
イシュタルの自我7と依代の少女の自我3が混じった状態なので、本来のイシュタルと比べて大変穏やかな性格になっています。
マスター一行と共に野営したときに、静かに語ります。
「私は人間達が嫌い。神々を追いだして人間だけの世界にしようとしているから」
「でも人間もこの世界も嫌いになりきれない」
ツンデレでドジっ子属性が強い女神ですが、人を嫌いながら人を助け世界を助ける事を選択しています。
他の女神に自分の縄張りを荒らされる、というのもそもそも気に食わないでしょうし。
タイトルがいいよね
今回のタイトルは「おはよう、金星の女神」です。
マスターと話が終わるころには、空が白んでいました。
その空をバックにマスターとの会話が、
「あなたも早く寝るのだわ」
「おやすみなさい、女神様」
そしてタイトルの「おはよう、金星の女神」が入ります。
朝方の金星、明の明星。
金星をつかさどる女神、イシュタル。
明け方をバックにイシュタルがいるシーン、そのものではないですか。
次回のタイトルは「こんにちは、密林の女神」です。
回想シーンにちらっと出てきましたが、イシュタルと対の存在といえる女神のシルエットが映りました。
恐らく「おやすみなさい、〇〇」か「こんばんは、〇〇」のように並べてくるのでは?と予想しています。
彼女はいわば、宵の明星というところでしょうか。
ちなみに金星はルシファーとも
常に神の隣に位置し最も気高い天使でありながら、神に反逆し堕天した天使といえばルシファー。
彼はその輝ける栄光と美しさから、金星にたとえられています。
イシュタルの方が伝承的には古いのですが、小悪魔的な象徴として2重の意味もタイトルにあるのかな?と思ってしまいますね。