28年ぶりに完全新作で「ダイの大冒険」がアニメ化
先日「ダイの大冒険」が完全新作で再アニメ化されると、発表されました。
完全新作、28年ぶりという驚き、今でもファンが大勢いるという作品という事で、大きな衝撃と期待で迎えられました。
私はこの作品を読んだことがないので、「ドラクエの漫画」という認識です。
それでも28年ぶりという事に、驚きました。
新しい技術や演出で、大好きだった作品が魅力的によみがえったらとても嬉しいですよね。
私が好きな作品で同じことが起こっても、驚きと喜びがあると思います。
それと同時に不安も。
同じ作品でも再アニメ化した時に、好意を持てるとは限りません。
その不安はどうしても付きまとうものだと思います。
古い作品が多くアニメ化されている
ここ数年、かつての有名作品の再アニメ化が増えています。
現代風に合わせたり設定を深くしてみたり。
色々と工夫しているのが見て取れます。
平日のゴールデンタイムで放送される新作アニメは、今は0です。
土日の夕方や朝方に、番組改編で移動になっています。
そして今、圧倒的にアニメは深夜帯です。
世間一般的には、まだアニメ=幼児向けという風潮があります。
しかし現実は、圧倒的に青年層や大人達向けの作品が多くなっています。
ライトノベルや青年誌、少年誌、BL漫画、少女漫画など様々なジャンルの原作がアニメ化されています。
アニメは大人が見る作品の選択肢として、認知されているとも言えます。
それと同時に、子供が減っている影響やお金が動きやすい層があることを思います。
経済を動かす確実なファン層は大人
小さな子供がいれば、子供向け作品のグッズを買って経済は動きます。
しかし少子化が言われる現在、子供向け市場だけの食い合いでは限界があります。
それを打開するために、大人のファン層を狙っているのが顕著になっていると感じています。
必ずしも大人のファン=オタク、というわけではありません。
ですが好きな作品のためにお金を使う重要性や、使いたいと感じる人達はいます。
私ももしジャンル分けされるなら、オタクといわれるジャンルに属しているでしょう。
だからこそ、お金を払う重要性がよくわかります。
それが身に染みているのが、今の30代以降のアニメファンです。
コンテンツを支えるには、金がいる。
身も蓋もありませんが、これは事実です。
将来の作品ファンはできるのか
今の子供たちはテレビに影響を受けますが、同時にネット動画からも影響を受けています。
日常にアニメを見る、という選択肢が持ちづらい生活をしているのではないでしょうか。
家に帰ったらなんとなくテレビが流れていて、アニメも流れていた。
そんな環境がかつてあったので、大人になってもアニメに親しみを持っています。
それが子供から抜けていたとしたら。
しかも「コンテンツは無料」という認識を持っているとしたら。
基本料無料のゲーム、視聴が無料の動画。
お金を出さなくても楽しめるよね。なんでお金出すの?
そんな世界が実現したら、恐ろしくなります。
アニメだけではなく、漫画やゲーム、映画、ドラマ、バラエティ等のコンテンツの食い潰しが、どれだけ将来の作品をつぶしていることか。
日常で親しんでないものを、支えたいと思うでしょうか。
この様々なコンテンツや作品に対する親しみのなさは、少し怖くなります。
アニメじゃなくてもいい、コンテンツに触れさせてあげてほしい
お金を出すファンがいなることで、アニメの先細りが心配です。
それを防ぐには、どんどん図書館で借りてきた本でもいいので、いろんなコンテンツに引き合わせてあげてほしいと思います。
ライトノベルでもいい。
漫画でもいい。
色んな小説でもいい。
とにかくクリエイターが作った「作品」に、触れてほしいなと願っています。
色んな作品に出合う楽しさを知れば、今よりも支える事の理解が増すと思うからです。