そろそろアレな世代の話をしようか

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【映像研には手を出すな!】1巻感想-絶妙な3人組が生み出す空想世界にGO!

「映像研には手を出すな!」とは?

主役は、3人の女子高校生。

浅草みどりは、世界設定をはじめとした各種プロットづくりが大好き。

水崎ツバメは、キャラ設定や描写が大好き。

森さやかは、とにかくお金が大好きなプロデューサー気質。

この3人が「映像研究同好会」を設立し、時に妄想、想像力の世界を駆け巡り、時に詭弁と冷静なビジョンで現実に立ち向かう。

その目的は1つ!

「自分達でアニメを作る」そのために、奮闘する漫画です。

アニメ化もされています。

今何かと話題と注目が集まっているのが「映像研には手を出すな!」です。

実際に行動する者のみが説得力と可能性をつかむ

1巻は序章と加速スタート!という感じです。

「アニメが作りたいなー」と思っていても実行できない子と「金が匂いがする」と尻を叩いてアニメを作らせることができる子が仲間になり、アニメ制作の第一歩踏みだす話です。

同好会の予算を確保するには、生徒会を説得するための実績が必要です。

そのために実際にアニメを作り始めるのですが、四苦八苦。

そして予算審議の時、あの手この手の金森の詭弁も書記には全く通じません。

ひょんな流れで映像を流す許可がおり、実際に映像を流します。

その映像は荒削りでも、その場にいる人間を釘付けにしてしまいます。

厳しい書記も「なんだ。ちゃんとやってんじゃん。」という言葉が出るほど。

3人組はといえば自分たちでダメ出しと改善点の批評に夢中で、予算審議の場を忘れているように見えます。

まさに「結局100の言葉より、1の実績」。

頭の中にあったもの、アイデアとして温めておいたものは、どれでも最高傑作と感じてしまいます。

行動する者のみが可能性を示し、夢をつかむ。

「予算を与えて本格的に作らせたら、どうなるのか」

生徒会に対して、最高のプレゼンでした。

この辺の行動力は、実世界でも同じです。(自分の耳に痛い)

最大の魅力は「モノを作る喜びと苦しさと現実」の不思議なコミカルさ

3人が3人とも、とても個性的です。

もしこの3人の内1人でも欠けると、「アニメを作る」事は不可能です。

浅草みどりの描くプロットの創造性と伝える力、水崎ツバメの描くキャラの魅力、金森さやかのプロデューサー能力と現実の諸問題をこなしていく実務能力。

お互いがお互いの能力を補完し、助け合っています。

(1巻の時点で、どこまでそれに気が付いているかどうかわかりませんが)

このバランスの関係。

1巻の世界の中心となるのが、浅草みどりの世界設定の創造性です。

時に浅草の妄想や想像力の世界に、みんなで入り込んでいくワクワク感。

子供の頃に感じたアニメ、映画、童話、物語に通じる純粋な感動。

これが実に、たまらなく魅力的なのです。

自分のこだわりの世界にいるだけでは、モノは只の夢物語。

クリエイティブな作業といえば、絵や設定の担当者だけだと思うかもしれません。

しかし金森の「とにかく物を仕上げろ!」という一貫した態度も、立派なクリエイティブな作業です。

モノを作る喜びと苦しさと現実を、コミカルに、そして妙なリアリティがあるのがこの作品の最大の魅力です。

私はそう感じます。

3人を取り巻く世界も現実的で非現実的で

「この高校を舞台にアニメを作りたい」

この3人が在学している学校は、建物や設定が非現実的な側面がとても大きく作られています。

彼女達自身も、現実感がありながらどこか非現実的な世界を持つ存在感があります。

「これはマンガなんだから、それは当たり前」

そう思うかもしれません。

しかし「アニメを作りたい」という彼女達が、時に自分の創作の世界にどっぷり入り込みます。

それは本当に自分達が共有した想像の世界なのか、あるいは、非現実的なこの世界にこっそり用意された数多い裏側の一つなのか。

彼女達が共有した想像の世界は本当にあって、想像という行為で向こう側にわたっているのではないか。

「映像研には手を出すな!」を取り巻く世界は、現実と非現実性がグラグラと、蜃気楼のように組み合わさっています。

唐突に妄想や想像の世界に入り込んでも、違和感を感じさせないほどに。

これが作品の特徴でもあり、魅力でもあります。

森さやかは世界のスパイス

私がこの3人の中で一番好きなのが、金森さやかです。

彼女はお金大好きな現実主義。

それ故他の2人ができないことを、あの手この手とこなします。

実際問題、彼女のような存在がいないと物事全てがすすみません。

制作の進捗管理、機材の準備と手配、交渉事。

口は悪いのですが、敏腕プロデューサーです。

そういうところも好きなのですが、空想世界と現実世界を繋げるスパイスのような魅力がたまりません。

漫画やアニメ・映画など創作物が好きがハマりそうな作品

「映像研には手を出すな!」は、漫画やアニメ・映画など創作物が好きだったり、自分で作っている人にとってワクワクする作品ではないでしょうか。

作品世界の魅力もありますが、キャラもどこか不思議です。

絶妙な3人組が生み出す空想世界に、共に入り込みたいと思います。

 

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