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「おジャ魔女どれみ」は大人も楽しめる名作

 

おジャ魔女どれみ」はこんな作品

 「おジャ魔女どれみ」は、プリキュアシリーズの前に放送されていた魔法少女シリーズです。

テレビシリーズは1999年2月~2003年1月末までの4期、テレビで放送されました。

今まで映画や漫画、オリジナルOVA、小説など展開されています。

この作品は、東映アニメーションのオリジナル魔法少女シリーズで名作として知られています。

そして今でもファンが多い作品です。

今回の映画を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

おジャ魔女どれみ」はなぜ名作なのか

 魔法少女シリーズと聞くと、夢あふれるファンタジーや子供向けの作品と思う人がまだ少なくありません。
作品の対象年齢を考えるとそういう作品が多くなるのも当然ですが、それだけで否定的にみたり拒否するのは勿体ない作品も多くあります。
おジャ魔女どれみも、その中の一つです。
私はこの作品は、魔法少女が出てくる作品で革新を起こしたものの一つだと思っています。
そして歴代のアニメ作品の中でも、優れた作品だと思っています。

 

 ではおジャ魔女どれみが、なぜ名作といわれるのでしょうか。

その理由を考えてみました。

  • 魔法そのものが問題解決をせず、ヒントや後押しをするだけ
  • 主人公たちと同年代の問題や悩みが、リアルである
  • 様々な事情と家庭環境を抱えた子供たちが出てきて、子供たちだけでなく親サイドの気持ちもわかる話がある
  • 子供たちの心情を優れた描写で描いている
  • 子供達が挫折と成功、愛情、失望を経験して成長する様を丁寧に描いた物語

 この作品が名作だとされる最大の特徴は、魔法が万能では無いことです。

これは「おジャ魔女どれみ」以前の魔法少女シリーズには、無い特徴です。


 魔女見習いの主人公たちが呪文を唱えても、魔法は自分達で解決するためのヒントを与えてくれるだけです。
例えば、火事の場面に遭遇したとします。
殆どの魔法少女だと、火を消すための雨や水が直接登場して火を消すでしょう。
しかしおジャ魔女どれみでは、バケツやホースが現れます。
それを見て、「この道具で水をかけて消火しろって事ね!」と考えて自分達で火を消します。
魔法はあくまで補助であり、そっと背中を押すだけです。

 

 そして魔法の使い方にも、タブーがあります。
最大のタブーは、人の気持ちや記憶を変えること。
作中でタブーを繰り返していた少女は、大きな代償を払うことになります。
(最終的に仲間の助けで何とかなりますが、何らかの代償を本人も仲間も払います)
その一方で人の気持ちを変える魔法を使おうとして、ぎりぎりでやめる子もいます。
その違いの心理描写が、対照的です。

 

 魔法も最初から、大賢者のような力が使えるわけではありません。
進級試験に合格する事で、魔法自体の力が強くなったりバリエーションが増えていきます。
そして最終試験を合格して、初めて一人前の魔法使いとして認められます。 

 

以上のように、この作品の中では魔法という特別な力に多くの制限がかかっており、使い方や使い道に規則が設けられています。

何より「自分で考えて努力する」事が、大切になるのです。


 魔女にも様々な人物がおり、魔女として人間に交じって生活しているもの、魔法を捨てた魔女などがいます。

もし魔女となっても、それですべて終わりではない。

生きている限り、自分の人生を選択し続けるのです。

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色んな家庭があって事情も様々故に揺れる子供の心理描写が見事

 世の中には様々な家庭があってそれぞれ事情を抱えているように、おジャ魔女どれみに出てくる子供達の家庭にも、色んな事情や問題があります。
親のかつて挫折した夢を託された子、両親が離婚して引っ越しを繰り返している子、人の期待に応えなきゃと従う子等々。
それぞれの事情が明らかになったり、子供の本当の気持ちが分かったり爆発したり、子供の目線でっしっかりと描かれています。


 私が一番印象に残っているのが、あいこちゃんの両親が離婚した話。
父娘家庭で家事は殆ど彼女がこなし、普段は寂しいとも泣き言も言いません。
普段ボーイッシュな彼女も、母親と会うときは女の子らしい服装をして甘えます。
彼女は自分が原因で、両親が離婚してしまったと思いこんで密かに苦しんでいます。
本当の原因は別にあるのですが、両親はそのことを話さないし彼女も聞きません。

 しかし心のどこかで、両親の離婚は自分のせいだと責任を感じる日々。
ある時その感情が爆発し、大声で泣いてしまいます。
初めて両親に本音と感情をさらし、娘が苦しんでいたことに初めて両親が気づくという話があります。
子供の事をわかっているようでわかってなかったこと、実は娘が気丈にふるまっていたこと、自分達が娘の悲しみや苦しみに気がついてあげれなかったこと。
彼女の本音が爆発するシーンは、彼女の心がすっと自分の中に入ってくる名シーンです。
 

 その反面、子供たちが親としての経験をつみ、親の愛情や大変さを理解する話もあります。
ハナちゃんという赤ちゃんを主人公達が育てなければいけないのですが、母親としてただ一人認識されていた主人公が逃げ出してしまいます。
自分の不注意で病気になったハナちゃんを見るのが辛く、また責任に耐えられなくなって逃げ出してしまうのです。
自分の母親に泣きつくのですが、その時母親は慰めません。
「今本当に苦しんでるのは、ハナちゃんでしょ!」
「子育てはね、楽しいことばかりじゃないの。子供の事で苦しんだり責任をとらなきゃいけないの。」
としっかりと怒り、適切な処置の仕方を教えてもらい主人公はハナちゃんの元に戻ります。
この件で主人公は、親の責任と役割、育児の大変さと、愛情を初めて実感します。
自分がいかに大切に育てられてきたのか、母親が自分のために夢を諦めたこと、愛情とは何かを理解するのです。
それぞれの立場の心情が、心にしみます。

  子供達の最終決断は

  魔女になったら叶えたい願いを、それぞれ持っています。
「魔女になったら、○○を叶えたいの」
当初は魔法の力で、自分の願いを叶えようとしていました。
シリーズ全体を通して、様々な体験をしていきます。
魔女見習いの彼女たちが最終的にとった選択と、シリーズ最終回で選んだそれぞれの選択は納得のいくものでした。
そこまでの長い道のりと、各シリーズのテーマ。
是非見て欲しい作品です。

 

 私の姪も「おジャ魔女どれみ」をみせると、夢中になってみていました。
大人も子供も楽しめる作品です。

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