「下剋上鮎」は美味しい和菓子
下剋上鮎とは
下剋上鮎とは、岐阜県にある老舗の和菓子店「玉井屋本舗」の和菓子です。
岐阜県といえば鵜飼が有名ですが、鵜と鮎の「下剋上」で話題になりました。
「下剋上鮎」をいただいたので食べてみました。
大変ユニークな形の和菓子ですが、しっかり美味しかったです。
下剋上鮎はこんなお菓子
今回食べたのは、下剋上鮎の大(抹茶味)です。
焼き和菓子
鵜は西尾の抹茶味と黒糖味の2種類。鮎は「はつしも」米粉を使った高級砂糖味。
「鵜飼」という伝統漁法により、何千年にわたって鵜に食べられてきた鮎に謀反の時来たり。こうした想いを込めて作り上げました。(店舗HPより)
見た目はクッキーのようですが、クッキーではありません。
作っている「玉井屋本舗」は、老舗の和菓子屋さん。
見た目はユニークですが、味や作りはしっかりと和菓子です。
下剋上鮎が特別ユニークな商品で、他の和菓子は「老舗の商品」として風格のあるものばかり。
どれも美味しそうです。
箱だけでなく、中身のパッケージのデザインも家紋風で素敵です。
フォントといいイラストといい、変にポップスになりすぎず硬派な感じも漂っていて私は好きです。
こういうお菓子にこのパッケージ、いいですね。
下剋上鮎を食べた感想
見た瞬間は和菓子に見えませんが、味はきっちり和菓子です。
食感は、硬いタイプの八つ橋が少し薄くなったような硬さ。
適度な歯ごたえがありますが、ボロボロと崩れる事はありません。
鵜の部分が抹茶味で、鮎の部分が米粉を使った優しい味わいです。
甘さは全体的に抑え目です。
鵜の抹茶味は強烈な抹茶風味ではなく、ふんわりと感じる抹茶です。
抹茶が苦手な人でも食べれると思います。
鮎の部分は、硬い八つ橋の黒糖をかなり控えめにした風味です。
そのまま食べても美味しいのですが、コーヒーやお茶と一緒に食べてもあうと思います。
パッケージも形もユニークな和菓子がもっとあっていい
和菓子といえば、高級感か時間が止まったような物の二分化が進んでいるように感じます。
伝統的な味や形を保つのも大変だし、偉業です。
しかしそれだけだと、広く生活になじみがなくなってきます。
自分が馴染んでないものを食べようと思ったり、手を出してみようという人がどれだけいるでしょうか。
下剋上鮎はユニークなネーミングと形だけでなく、パッケージデザインまでしっかり計算されています。
見た目だけではなく、味もしっかりと作られています。
「貰って嬉しくなる和菓子」として、とてもいいものだと感じました。
モダンで楽しい和菓子って、思った以上に需要があると思うのですが。
(アマビエ和菓子も好評なところが多いし)
伝統的な和菓子の他に、こういう和菓子ももっと増えたらいいのになと思います。