舞台「刀剣乱舞」の魅力を語りたい(ネタバレなし)
無料一挙配信をみてました
先日DMMで舞台「刀剣乱舞」の一挙無料配信が1週間ありました。
それを見ていたのですが、ドはまりしました!
「刀剣乱舞のミュージカルも楽しかったし、舞台も見てみようかな」
という軽い気持ちで見たら、さあ大変。
「なんで私はこれを見なかったんだろう」
という状態になりました。
舞台「刀剣乱舞」全体についてまとめてみたいと思います。
舞台「刀剣乱舞」の魅力
舞台「刀剣乱舞」(以下「刀ステ」)は、ゲームの刀剣乱舞を原案とした2.5次元のお芝居です。
刀ステの他にミュージカルがありますが、それぞれ「別の本丸」として独立しています。
2.5次元という事で避ける人がいますが、脚本や演技など舞台そのものが非常によくできています。
具体的な刀ステの魅力を上げると
- キャスト全員の殺陣がとにかくすごい
- 連作としての脚本の完成度の高さ
- 単作としてみても面白い脚本
- 舞台演出や衣装の作りこみ
- 素となるキャラの再現度が高い
- 演技の完成度が高い
舞台全体の作りこみが隅々にまでいきわたっており、新作が出るたびに進化しています。
刀ステは単体で見てもきちんと話が分かるようにできているのですが、連作となっているのも特徴です。
特に魅力的に感じるところ
殺陣に惚れ惚れする
刀ステはキャラクターと物語の性質上、殺陣がよく行われます。
実に激しく見事な殺陣を、これでもかと見ることができるのも魅力の一つ。
しかもキャラによって殺陣の特徴を変えており、「その刀剣男士らしい」と感じさせます。
主要キャストだけではなく、敵方のアンサンブルといわれる方々も実に見事です。
舞台上でこれでもかと動き回り、階段を転がり、刀剣男士の相手をします。
一連の殺陣のシーンだけでも、この舞台を見る価値があります。
舞台によっては「八百屋舞台」といわれる、キャストたちにとっては非常に演じるのが苦しくハードな造りの舞台があります。(義伝 暁の独眼竜)
八百屋舞台とは、舞台自体が斜めになっており客席から舞台が見やすい造りです。
しかしキャストにとっては、斜めの部隊で体を水平に見えるように動き回らなけらばならないという体力と技量と危険が伴う舞台の作りです。
「八百屋舞台で殺陣をするなんて狂っている」といわれる程、業界内部では驚かれる舞台の造りなのです。
そんな舞台の造りですが、刀ステは見事に殺陣や演技をやりきっています。
脚本の練り具合に唸る
舞台は物語の連作のようにつながっています。
パズルのピースが一つ一つあかされていき、最後に全てぴたりとはまる。
言葉の意味、台詞の意味、役の行動の意味。
その展開に唸りました。
しかし単体としてみても満足できる脚本で、それぞれ演出や話の雰囲気が変わります。
台詞、小道具、キャストの演技、殺陣。
全てが刀ステの根底にある謎を解き明かすためのヒントであり、回答です。
「あの時のあのセリフはこのためか!」
「まさか〇〇は、△△なんじゃ」
刀ステの観劇後、予測や考察をしたくなりますし語りたくなります。
特に謎解きや世界観の考察をしたい人は、ものすごくはまると思います。
今刀ステの物語は新章(第二部)突入していますが、それは第一部の事が根底にあります。
第一部の刀ステは既に数年前なのでネタバレもありかと思いましたが、ここではやめておきます。
ただあまりの事に、観客が茫然としたり泣き崩れたという話が多くあります。
「2.5次元だから」というフィルターを外してみてほしい
私も刀ミュや刀ステは、「2.5次元はなあ」と避けていました。
しかし、この思いが間違いだと今ははっきりとわかります。
「チケットが即完売する」
「チケット争奪戦」
とよく話を聞いていますが、納得です。
コンテンツのファンの間で人気だからと思うかもしれません。
確かにファンが多くチケットを求めているでしょう。
しかし、純粋に舞台として「見てよかった!見に来てよかった!」というクオリティの高さがあるのです。
刀ステは作品が進むにつれて「もっともっといいものを作る」という気迫と熱量を、熱いくらい舞台全体から感じるのです。
まさに舞台は非日常でエネルギーの空間なのです。
刀ステに出会えてよかった
私は刀ステに出会えて、本当に嬉しく思います。
刀ミュも大好きですが、刀ステも大好きになりました。
両方とも、それぞれのジャンルで非常に高い熱量を感じます。
元々刀剣乱舞が好きというのもありますが、それ以上に舞台の完成度に心を揺らされました。
また一つ、好きなものができました。
今度は是非、生で舞台を見てみたいです。
全ては虚伝から始まった。
再演も合わせてみると、刀ステの意味が分かります。