ローソンのPBデザイン一新
ローソンのプライベートブランド(PB)のデザインが一新されたことが、話題になっています。
色々といわれていることが気になって、実際に見てきました。
そして賛否両論が出るわけを考えてみました。
個人的には、このPBデザイン一新はバランスが悪いと思っています。
ローソンの新PBデザインのいいところ
新PBのデザインの良いところを考えてみました。
- 統一感があってPBだとわかりやすい
- 店舗内の雰囲気が華やかになる
- 写真映えしやすい
- 女性受けしやすそうなデザイン
「シンプルだけど可愛い」
そんなデザインなので、女性が一番好みそうです。
実際写真映りがいいので、「オシャレな生活」っぽく日常を切り取りたい人には受けがいいようです。
統一感を持たせるのは成功
新PBパッケージの最大の目的だった「PBの統一感」は、大成功しています。
店舗にあると一目でPBだと認識できるからです。
家の冷蔵庫に入れても、パッケージをつけたままだと存在感があると思います。
ローソンの新PBの悪いところ
新PBの悪いところを考えてみました。
- 同じ商品で細かな区別(味の違いなど)が分かりにくい
- 商品イメージがわきにくい
- 万人に優しくないデザイン
- 現場で負担が増えそうなデザイン
最大の問題は、「PBだとわかるが商品としての認識性が悪い」という事です。
「商品を選ぶ」という第一段階で躓きやすい
客として考えると、商品を選ぶときに感じる違いはPBかどうかだけです。
デザインからは、商品の状態がどのような物か想像できにくいのです。
これは実際に買う時に、戸惑います。
客としては「これが何であるのか」という確認作業を意識しなければならないことは、ストレスです。
商品を陳列するときに間違えやすく、また、会計の時も間違えやすくなっています。
商品整理や戻しも手間がかかりそうです。
慣れると流石に手際が良くなると思いますが、それまで大変そうだなと思いました。
「優しさ」を感じられない点が最大の特徴
ローソンの新PBのデザインの特徴をあげるなら、ローソンの顧客や現場に対する優しさを感じないことです。
コンビニは様々な人々が利用するお店です。
そんな店舗だからこそ、特にPBのデザインの大前提は「多くの人にわかりやすい」という事。
デザインとしては、PBだとわかりやすくなりました。
しかしパッケージ情報から得られる情報が、あまりにも少ない。
商品を手に取った時、目に入った時に必要な
- これは何という商品なのか
- 味・量の区分はなにか
- 中身のイメージが想像しにくい
パッケージを見たときに、これらの事が頭に浮かびにくいのです。
デザインは優しさを感じますが、実際に商品を選ぶときに優しくないのです。
あまりにデザイン性に特化している
PBの認知度を上げるという意味では成功ですが、多くの人が利用する店舗という面では致命的なデザインだと思います。
全てはローソン側の認識が、実際の客や現場とずれた結果ではないでしょうか。
もう少し時間がたてば客側も覚えて認識しやすくなると思いますが、デザイン性にのみ方向性が向いているのはやりすぎかなと思っています。