突然やってくる「人の作ったごはん食べたい」
一人暮らしの経験がある人はわかると思いますが、一人暮らしで突然「人の作ったごはんが食べたい」という気持ちが湧く事があります。
これをいうと、「一人が寂しく感じている」とか「結婚願望が強くなっている」とかよく言われます。
でも、そういうわけではないんです。
とにかく「自分以外の誰かにご飯を作ってもらいたい」という気持ちが、ものすごく強くなるんです。
唯々純粋に「自分以外が作ったごはんが食べたい」と思うだけです。
前触れもなくやってくるこの気持ち
いつこんな気持ちになるのか。
それがはっきりと、自分でくるタイミングがわからないのです。
突然「ああ、人が作ったごはんが食べたいなあ」という気持ちが湧いてくるのです。
考えてみれば、何か疲れることが重なったときや、家事がひどく億劫になっているとき、心に元気がない時にこんな気持ちがよく湧いている気がします。
特に自炊している人は、共感してくれるかも。
この気持ちが湧くと、ごはんを作るのが本当に嫌になります。
ご飯を作るという作業に関わることが、全部面倒になるのです。
例えば買い出し、メニューを考える等。
必要だからやるけど、常に頭にあるのは「ご飯作ってほしいなあ」という気持ち。
こんな状態で作ったごはんは、何か物足りなく感じます。
「私が食べたいのはコレジャナイ」
ずーっと心がもやもやして怠いのです。
食事って、メンタルの状態が赤裸々に出ます。
だから余計に負のスパイラルに落ちてしまうのです。
こんな時は誰かと話すか手抜きする
「そんなに作るのが嫌なら、外食すればいいじゃない」
「お惣菜でも買ってくればいいじゃない」
そうなんですよ、それはそれで正解なんですよ。
半分正解だけど半分足りない。
その時に思ってしまうのが
「冷蔵庫に何か作れる食材があるのに勿体ない」
「お金が勿体ない」
という気持ち。
そもそも自炊は節約のためにしているので、外食が多くなったり総菜を買う事が多くなると本末転倒なんですよ。
でも自分で作るのが嫌!という矛盾。
これがグルグルと気持ちが下降する原因なんですよね。
わかってはいるんですが、どうしてもこの気持ちを消すことはできません。
でもこういう時は、思い切ってお惣菜を買うかレトルトと使うか手抜きをします。
(それでも心理的に重いのですが)
普段は野菜を意識して取るようにしてるのですが、この時は本当に馬鹿メニューにします。
卵焼きとソーセージとか、ベーコンを焼いたものをご飯に乗せて食べるとか。
自分で自分に「こんなのでもいいじゃん」と許すようにします。
もしくは長時間いることができる外食先を探すか、自分が食べたいものを食べに行く日を具体的に決めるか。
こちらはお金がかかるので、躊躇しますけど。
しかし。
根本的な解決は、やっぱり誰かと話すことなんですよ。
このことに関して出なくてもいいので、何か喋ったりメールをおくったりとコミュニケーションをとると回復が早いです。
誰だって心が弱くなることがある
考えてみると、こういう気持ちになる時は、心が「助けて」というSOSを出している状態なのかもしれません。
それは程度の差はあれ、誰にでも起こる事です。
もしかしたら寂しがっているのかもしれないし、人恋しくなってるのかもしれないし、何かストレスが溜まってどうしようもなくなっているのかもしれません。
自炊が面倒だから作る人が欲しい→結婚相手が欲しい
こんな単純な構図じゃないんですよ、こういう気持ちの時って。
勿論純粋に自炊が面倒だと思う事もありますが、それとは何か違う状態になっています。
一人は嫌いじゃないけど、何かふと感じる不安感や焦り。
日常に潜んでいる悩み事からくるストレス。
それがフッと顔をのぞかせる状態なのかな。
誰にでも形を変えて襲う事だし、どうすればいいんだろう?
自分で自分を許す、甘える、というのが一番なのかもしれません。
誰でも起こる心のアップダウン。
その一つかもしれません。