FF14の紅蓮のリベレーターまでメインストーリーを進めた感想
FF14の紅蓮のリベレーター編まで進めた
数ヶ月前からFF14をプレイしています。
ようやく先日、紅蓮のリベレーター編のメインまで終えることができました。
次のメインまでのつなぎである、後日談はまだクリアしていません。
メインのみ終了している時点での紅蓮のリベレーター編の感想を書きたいと思います。
※あくまで個人的な感想です。
※以下ネタバレあります。
ここまで新生編、蒼天のイシュガルド編、紅蓮のリベレーター編というメインストーリーを進めてきましたが、明らかに求められる役目が違う物語でした。
一言で言うと、「何か物足りない」という不完全燃焼に近い感情かな。
物語の筋がおかしいとか登場人物の言動が突飛すぎるとか、そういうのではありません。
ただ何か物足りなさが残りました。
紅蓮のリベレーター編で思う事色々
紅蓮のリベレーター編について思う事を色々と書きます。
メインストーリーのみの感想です。
紅蓮のリベレーター編は解放運動が基本
大まかなあらすじをいうと。
紅蓮のリベレーター編の主役はリセです。
物語はアラミゴ解放運動を中心に進みます。
このアラミゴは彼女の故郷で、故郷は帝国に20年支配されていました。
故郷解放は彼女の悲願だったのですが、絶好のタイミングがやってきました。
彼女が「リセ」として、アラミゴ解放を成し遂げるまでの物語です。
このため解放運動が中心なので、冒険者=プレイヤーの役割は解放運動の一員として協力すること。
この点が新生編と蒼天のイシュガルド編との大きな違いです。
解放運動への参加者として各地を転々とするので、冒険記というより旅行記に近い感覚になりました。
物語は悪くないんだけだけど
物語自体は特に不満はないんです。
今まで姉のフリをしていたリセが、リセ本人として行動して成長していく。
「何者でもない」彼女が初めて「自分」になって行動して故郷を開放する、いわば自分自身と自分の居場所を確立する物語でもあります。
随所に故郷の惨状や帝国支配の過酷さがちりばめられています。
だから解放運動を進める人々の悲願や、帝国が怖くて怖じ気つく人のそれぞれの心情もえがかれています。
20年という歳月はアラミゴ内の若者達を、帝国へ従順になるように教育するには十分な時間です。
同胞でありながら考え方の違いで敵対もします。
解放軍も多くの犠牲をだします。
これらの試練を乗り越えて目的を達成!
感動的!おめでとう!
とは、あまり感じられませんでした。
それは何故なのか考えてみました。
繰り返して言いますが、物語は悪くないんです。
・自分事ではないのでどこか他人目線になる
・冒険者という意識が薄い
・新生編や蒼天のイシュガルド編のような「謎解き」がほぼないので、ワクワク感が少ない
・途中で自分の中で完結した気持ちになる
・リセに対して深い感情移入がほぼない
・主人公よりも周囲のキャラが魅力的
このあたりは、個人によって大幅に変ると思います。
私の紅蓮のリベレーター編は、感覚的にアジムステップ編とドマ奪還編のあたりで感覚的に一区切りつきました。
本当はこの後が本番なのですが、消化試合に近い感覚でした。
アジムステップ編でも謎解きはないのですが、話のまとまりと登場人物達のバランス、面白い戦闘がキュッと詰まっています。
そしてドマ奪還という大仕事を遂げることで、やり遂げたという気持ちが湧くせいかもしれません。
流れ的にこれらの出会いや出来事を通してリセが成長しているのですが、殆どそれが見えないんです。
活躍も目立ってするわけでもありません。
なのにアラミゴで本格的に解放運動をするときに自身に目覚めるというのが、あまりにも唐突というか。
だから私はリセに共感することが、殆どありませんでした。
考え方の違いからの共感できない、ではなく、共に苦労をしてきたという感じがしないんですよ。
紅蓮のリベレーター編として一連の流れや設定はつながっています。
しかし彼女へ共感する為の仕掛けがほとんどなくて、ぶつ切りのような印象を受けます。
長所は魅力的な登場人物達とエリアごとに作りこまれた世界
もし「紅蓮のリベレーター編のいいところをあげろ」といわれたら。
私なら魅力的な登場人物達をが多くいる事とエリア毎に世界観をしっかりと作りこんでいる事です。
アラミゴは中東と中央アジア、ドマは中国、アジムステップはモンゴル中心の中央アジア、クガネは日本(江戸が濃厚な幕末っぽい雰囲気)。
各エリアによって風俗や景観、種族の特徴がガラッと変わります。
だからうろうろしているだけでも楽しいです。
そして各エリアごとに魅力的な登場人物がいます。
私の好きな登場人物達は
・マグナイ
・ピピン
・ヨツユ
・ゼノス
ですね。
悪役のヨツユは、境遇からの復讐とはいえやってることが悪に全振りで逆に魅力的。
そんなヨツユも足元にも及ばない全体の絶対的な悪役はゼノスですが、この人もきっぱりとした歪んだ悪で割と好きです。
振り切れている人って、どこか魅力的なんですよね。
ここまでのFF14のメインストーリーに思う事
ゲームシステムとかコンテンツとか、それは今回全く考慮していません。
メインの物語が面白いと思うか、面白くないか。
基本的には面白いと思います。
ちょこちょこと世界の謎や、秘密、これから何か起きそうな場面がある事で、何か大きな出来事が裏で動いている予感がします。
私は世界観や設定を知るのが好きなので、こういうのを見ると謎解きをしたり知りたくなってがんばりたくなります。
新生編、蒼天のイシュガルド編、紅蓮のリベレーター編と、メインストーリーを3篇しかしていませんが、それぞれ何らかの形でつながっています。
やっているうちに世界が広がっていくのを感じますし、移動するだけでも楽しいです。
だから興味がある人は、メインストーリーだけでもやってみて損はないと思いますよ。
メインストーリー中心にして思うのは、徐々に作りがこなれてきてるというか進化しているのも感じます。
システム的な事もありますし、技術的な事もあります。
旧版からの新生FF14がここまで進化しているのは、素直に凄いと思います。
序盤はちょっと今でも苦しいかもしれませんが。
メインストーリーに関して言えば、誠実に物語を作ろうとしているのは感じます。
次のメインストーリーがどうなるのか、楽しみです。
フリートライアル版から初めて見てもOK