そろそろアレな世代の話をしようか

氷河期世代の雑記ブログ(趣味や日常中心)

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東京国立博物館の国宝展に行って幸せな気分になった

東京国立博物館の国宝展に行って来た

東京国立博物館の国宝展に行ってきました。

所蔵している国宝を全て一度に展示するという、前代未聞の展示です。

国宝という貴重なものをまとめて見れるという事で、とても楽しみにしていました。

感想は「行って悔いなし」と大変満足度が高かったです。

大好きな松林図屏風があった

国宝といわれるレベルの存在だけあって、一品一品の持つ気品や美術的な美しさや貴重な存在感は流石です。

その中でも私が前々から好きでたまらない作品があります。

それが松林図屏風。

霧や霧雨でけぶるような松林の風景を描いた屏風です。

この墨画がとても好きで、昔見たときに一目ぼれしました。

 

松を墨の濃淡で描き分けることで絵に奥行きがあります。

同時に湿気も感じます。

静かに、唯々静かにそこに松がたたずんでいます。

湿気を帯びた空気が静かにけぶっているようにも見えて、湿気を肌に感じそう。

あくまで静謐、空虚、静寂。

これらを詰め込んだような絵ですが、同時に絵の中で世界が生きているように感じます。

静かな清らかさと美しさを世界から切り取ったような間。

この世界のどこか一瞬を切り取ったように見えます。

別のよく似た世界がそこに横たわっているようにも思えます。

あるいは別の世界につながってもいるようにも思えます。

こんな風に見入ってしまうのです。

 

部屋は美術品を守るために薄暗いのですが、十分な近さで見ることができました。

そして離れてしばらく見ていました。

これだけで満足に感じましたが、まだまだ見所は沢山あります。

教科書や切手、資料集で見たようなものが結構ありました。

とても見ごたえのある展示です。

一つ一つ気になるものを書いていると、とてもとても収まらない量になりそうです。

刀剣類のライティングが最高だった

私は刀剣乱舞が好きで、その影響で刀剣類にも興味を持つようになりました。

その為今回の展示でも刀剣類を楽しみにしていました。

 

最高でした!

ライティングがとても素晴らしく、刃紋を綺麗に見ることができのです。

特に三日月宗近の刃紋がはっきりと見えるようにライティングされているのが、素晴らしかった。

しかも裏表見ることができるのです。

私は双眼鏡を持って行ったのですが、それがなくてもはっきりと見えるようになっていました。

童子切安綱の堂々とした形の美しさ、大包平の大きさと美と形のぎりぎりのバランスからなっている圧倒感、厚藤四郎の肉厚でまっすぐな刃、一文字のふわりと華やかな刃紋、長船のがっしりとした存在感、来国光の端正な美しさ等々。

古いものであるはずなのに、次代が進むたびにどこかモダンに洗練されていくように感じました。

 

本当に出会えてよかった。

こんなに美しいものが見れるなんて。

今回の展示で思ったこと

展示内容は、美の殿堂であり圧巻です。

いってよかったと心から思っています。

 

それ以外のちょっと気になったところは

・事前予約制を知らずに当日入場できると思っている人を数人見かけた

・撮影OKのところでフラッシュをたいた人がいた

・展示会場はおしゃべり禁止なのに小声でしゃべっている人がいた

正直見る側のマナーというか、考え方が足りないなあと思う場面がありました。

 

撮影OKなのは、以下の作品だけです。(特定の場所で撮影)

事前予約制であることはもっと知られていいし調べるべき

国宝展は事前予約制です。

予め日時を自分で指定してチケットを買い、その時間内に入場します。

それを知らずに「TVで見たから来たのに入れないのか」と、言って帰る人がいました。

また「当日券ないんだって」と言って帰る人もいました。

つまりこの人たちは、何も調べないで来ているという事です。

 

私はつくづく思うのですが、明らかに人が大勢集まるようなイベントでコロナ対策を何もしないと考えるのが不思議でたまりません。

「博物館や美術館は通りがかりや気が向いたときに行く楽しみがある」

それは当然の考え方だし楽しみ方です。

私も実際、それで博物館や美術館に入ることもありました。

通常展示ならば、入場人数に空きがあれば当日入場できる施設もあります。

しかし今はどこもコロナ対策を行っているのです。

もうコロナ対策でチケット販売の形式が変わって、何年たってると思っているのでしょうか。

 

何故来る前に調べないのか。

散々今まで事前予約制の展示はあったのに。

私は不思議でたまりません。

「もしかして」と思わないのでしょうか。

今は事前予約制が当たり前のようになってきています。

コロナ対策としても、以前のようにふらりと入れることが簡単にできにくい時代になっているのです。

それは悲しい事残念な事と思うかもしれませんが、時世的に避けられません。

 

チケットに関することだけでなく、鑑賞マナーや作品に対する常識もアップデートされてない気がします。

もう「知らなかった」では済まないと思うのです。

これは利用者側の意識の問題がとても大きいと思います。

 

マスコミも展示を記事やTVで紹介するならば、事前予約制であることをしつこくアピールする必要もあるかなと思います。

この手の展示は内容ばかり強調されて、実際に行こうと調べるとびっくりすることもありますから。

それにしてもコロナ前と同じ意識じゃダメなんだよ、と意識のアップデートは必要だと思います。

これはどの世代でも関係ありません。

 

 

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