そろそろアレな世代の話をしようか

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映画「スラムダンク」のキャス変発表は最悪のタイミングだったと思う

映画「スラムダンク」の声優変更が発表された

スラムダンクはスポーツ漫画、特にバスケットボール漫画というジャンルでは、代表的な作品として今でも人気が高い作品です。

私も大好きな作品です。

そして2021年1月7日に、映画化が発表されて嬉しかったのを覚えています。

11月4日にとても動揺することがありました。

ネット上の特番で、オールキャスト変更が発表されたのです。

これは私にも強い衝撃とショックがはしりました。

案の定「スラムダンク世代」といわれる人たちから、特に強い否定意見や悲しみが吹き上がりました。

今は落ち着いています。

結果自分の中に残ったのが、公式への不信感と作品自体へのもやもやとした感情です。

どう考えても、公開1カ月前に持っていい感情ではありません。

その原因は、今回の公式の情報公開のタイミングが最悪だった事です。

何故否定の感情を持ってしまったのか

では何故なのか?

原因を考えてみると

・映画のチケットをほぼ何も情報を出さないまま販売した

・TV版を無料で見ることができ、その為続編だと思う人がいた

・かつてTV版を見ていた人の思いを否定され、利用されたように感じた

・特番後も結局どういう物語か、主要メンバー以外に誰が出るのかという情報がない

・リメイクなのか新作なのか続編なのか、それすらも推測することしかできない

・公開動画が賛否ありそうな作画の3DCGで、特有の動き

 

一番大きいのが、期待値を上げるだけ上げておいて何も情報を出さずにチケット販売をしたことです。

 

もう何十年も前の作品ですから、キャスト変更があることも覚悟していました。

だから変更後の各キャストに対しては、何も悪感情は持っていません。

しかし解禁された情報は、全て今まで見てきたTV版と違っていました。

TV版スラムダンクといえばこのキャスト、この絵柄と、長年頭の中でありました。

それが「キャスト変更する」といきなり発表されて、突然否定されたと感じるのです。

思い出がぶん殴られた気がします。

「私の知っているスラムダンクではなかった」

このことが昔からのファン、スラムダンク世代といわれる人達にとってどれほどの衝撃と悲しみであるかわかるでしょうか。

 

「誰も見たことがない」という作者の言葉はその通りです。

だからこそもっと早くに、せめてキャストが変わる事だけでも知らせてほしかった。

「作品そのものが好きなら、声優が変わってもいいはずだ」

そういう意見は理解できます。

しかし「動くスラムダンク」に馴染み、コミックスも読んだ私からするとこれは大きな違いなのです。

その後に主題曲や新しいキャストの意気込みを語られても、「なんでなんで?あれえ?」となってしまうのです。

いわばパニック、動揺しているという状態です。

 

そしてチケットを、これらの情報が出る前に販売です。

もしこれらの情報を知っていれば、見たくない人もいます。

慎重に判断したい人もいます。

公式のやり方に、拭い去れない不信感と失望を感じるのです。

公式の情報の出し方やチケット販売に憤りを感じてしまう

これに対して「老害が文句を言っている」という意見をみましたが、それは違います。

TVアニメ版を見ていたファン世代は、ほとんどの人は新しいキャスト自身に怒っているわけではありません。

私も新しいキャストに対して、怒りも恨みもありません。

公式の情報の出し方とやり方に、怒りと失望を感じているのです。

TV版を楽しんで期待していた人が、だまし討ちをされたような形になったわけです。

 

恐らくここまで情報を出さなかったのは

・情報を小出しにする事自体で作品への注目度を高める

・チケットをスラムダンク世代に期待値を持たせたまま販促する

・特番で一気に情報解禁で、ドカンとインパクトを出して公開まで盛り上げる

・全容を出さないで映画を見てもらい衝撃を高めて更なる話題にする

という狙いがあったのではと、推測します。

 

ある意味成功しています。

しかし悪い意味で注目を集めてしまいました。

公開1カ月前なのに「楽しみ」という感情がわかないのです。

 

最悪のプロモーションタイミングだったと思います。

少なくとも昔「スラムダンク」をTV版で楽しんでいた人達にとって、これ以上はない最悪のタイミングです。

金を出して文句を言うな、といわれているようなものです。

せめてキャス変だけは教えてほしかった

繰り返しますが、キャスト変更があることはもっと早く教えてほしかったです。

どんなに遅くても、チケット販売が始まる前に。

先にも書きましたが、声は記憶に密接に結びついているのです。

いくらかの衝撃があったとしても、特番が始まるぐらいには落ち着いていたでしょう。

「特番で具体的に誰が演じるのか」その発表だけでも、かなり注目度が高かったはずです。

何より今より心穏やかに見ることができ、映画に対して不安感も低くなっていたでしょう。

そして物語が続編なのか新作なのか、その程度でもいいので知りたかった。

それによって期待度も変わってくるのです。

かつてのファンも、心構えができます。

 

これを書いている時点では、公開一カ月前のワクワクした雰囲気はありません。

楽しみにしている人もいると思いますが、何を見ても否定的になりそうです。

公開動画をみても、アニメや動画というよりも、漫画のカラーページが動いているという感じに見えます。

(作品全体ではないので、その点の評価はできませんが)

その点でも「誰も見たことがないスラムダンク」なのでしょう。

 

作品がどうのこうのという前に、公式の情報解禁のやり方にモヤモヤが残ってしまいました。

今の状態で見ても、例え素晴らしい作品となっていても素直に楽しめるかな?と思う程度にモヤモヤです。

でもお客さんは入りそうだなとは、思っています。

 

---2022/11/26追記

公開1週間前ですが、公式の広報からはあれ以来具体的な情報解禁はありません。

毎日カウントダウンや製作陣のインタビューを流していますが、今欲しい情報は「誰が作った作品なのか」ではなく具体的な作品の内容やそれに関する事です。

製作陣のインタビューよりも、例えばキャラの後ろ姿や劇中で使うバスケットボールのイラスト等を上げてもらった方がよほどうれしいです。

なんだかファンの方向を向いてないなあ、という感想を持っています。

「制作側が自分で満足する為だけの作品」となっていそうな広報だなと、正直思っています。

 

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