そろそろアレな世代の話をしようか

氷河期世代の雑記ブログ(趣味や日常中心)

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「文具の流儀」は文房具をより好きになれる本だった

「文具の流儀」を読みました

「文具の流儀」は、2011年に書かれた本です。

今から11年前の本なのですが、この本にのっている文房具は、今でも販売されているものばかり。

内容は、ロングセラー商品に関する開発秘話やポリシー、作りの細かさなどについて解説しています。

文房具に興味がある人や、雑学が好きな人にとって面白い本だと思いました。

私は文房具が好きなのですが、この本はとても興味深く読むことができました。

身近にある文房具の凄さを再発見

この本に載っている文房具は、ロングセラー商品限定です。

そこにグッときます。

短期のヒットで消えていくものではなく、文字通り息が長く存在しているもの。

普段何気なく使っていたり、日常に溶け込んでいるものばかりです。

これが実に私の心に響きます。

 

本の構成は1品1章で、文房具の誕生秘話、ポリシー、こだわり、進化の歴史、技術的な話等々が語られています。

1個100円前後の消/しゴムから1本数万円クラスの万年筆まで。

値段に関係なく語られています。

 

身近にあるものを上げると、

・シードのレーダー(消しゴム)

ファーバーカステルのカステル9000(鉛筆)

三菱鉛筆のuni(鉛筆)

・ヤマトのヤマト糊(糊)

・ゼブラのマッキー(マジックペン)

・オルファのブラックS型(カッター)

住友スリーエムポスト・イット(付箋)

・シャチハタのXスタンパーネーム(ハンコ)

ぺんてるのシャープペンの芯(シャープペンの芯)

トンボ鉛筆の8900(鉛筆)

コクヨ S&Tのキャンパスノート(ノート)

まだまだ色々載っています。

どれもこれも、日常で使ったり見たことがある品ばかりです。

商品名が分からなくても、写真を見るとすぐに「あの商品か」となるはずです。

 

例えばヤマト糊。

ヤマト糊は子供の頃に使った人が多いでしょう。

私も幼稚園と小学生の頃の図画工作で使っていました。

道具箱に入っていたのを覚えています。

チューブタイプやワンちゃんの頭の入れ物に入っていました。

今でも子供たちがよく使っていますし、幼稚園や保育園で推奨されているそうです。

その理由は子供の手で触っても安全で、しかも「触る」という適度な刺激が脳の成長に欠かせないからだそうです。

乾くのが速乾性でないのも、子供が後で付け足したりはがして工夫しやすいように考えられているそうです。

しかも北海道などの寒い地域は、凍りにくいように工夫された地域限定版が発売されているそう。

実に細やかに工夫された糊なのです。

 

私の好きなシードのレーダー消しゴムの話も、面白かったです。

1個100円前後の消しゴムですが、実に消しやすく良く消えるのです。

実際JIS規格による試験で文字を消す率が97%と、驚異的な性能を持つ消しゴムだそうです。

この消しゴムですが、手書きの製図で使われているのを何度も見たことがあります。

きっちりと消したいところを消して、紙を傷めない。

適度な硬さがあり持ちやすい形。

今の消しゴムの形を決定づけたのもこの消しゴムとしり、驚きました。

MONOよりも固いのですが、その分変に力を入れないで消すことができます。

私は消しゴムといえば、レーダーかMONOのどちらかを使っています。

 
そんな感じで、あれやこれやと書かれています。
読みながら心の中で興奮していました。
自分が知っているものや使ったことがあるものに、こんなこだわりや背景があるのかと知ることはとても面白いです。

文房具好きなら読んで損はない

この本は、文房具が好きな人は特に面白いと思います。
毎日何も知らずに使うのもいいですが、自分の身近にこれだけこだわりとセンスと性能を考えられたものがある。
なんだかワクワクしませんか?
私はとてもわくわくしました。
 
ジャンルでいえば雑学の本だと思います。
知らなくても人生であまり必要としない知識でしょうし、求められることもあまりないでしょう。
しかし知れば深く楽しいし、ものの見方が少し変わるかも。
写真も載っているので、読みやすいです。
文房具好きな人は特に入りやすいですが、そうでなくても読んでいて興味深い本だと思いました。
 
 

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