実家に帰省しました
正月ぐらいは帰省するようにしています。
年に一度の帰省ですが、私にとって最も精神的にキツイ行事であり、同時に切なくなる行事でもあります。
いい年をした独り身が実家に帰省をするという事は、色々と現実を突きつけられるという事なのです。
「帰省」という行事に対する赤裸々な思いについて、書きたいと思います。
残酷なまでの現実を突きつけられる
「実家に帰るのが楽しみか?」とYESかNOで答えるなら、NOです。
その理由は、残酷なまでの現実を突きつけられるから。
・自分が独身であることの代償
・兄弟が結婚して子供がいること
・年長者であることの責任を感じること
・自身も含めて周囲の「老い」を感じること
・親を田舎に残して暮らしている事の負い目を感じること
・でも自分の自由も欲しいと願う事
私は殆ど帰省をしません。
実家が遠いのもありますが、正月に一度帰省する程度です。
つまり年に一度の帰省です。
だからこそ、実家に帰ったときに「時間の経過」をひしひしと感じます。
普段は独身であることが気軽でもあり重荷と感じることもあるのですが、実家に帰ると重荷に感じることのほうが多くなります。
ド田舎なので、まだまだ昔からの考えが濃く残っています。
兄弟の年長者が実家や血筋を守る事を、暗に求められるのです。
そこに結婚している兄弟とその子供たちも返ってくるので、余計に自分の立場と周囲の目を感じるのです。
兄弟が結婚している事や子供たちに対して、私は悪感情は全くありません。
ただ自分の中に昔から植え付けられた「年長者がやるべき義務」を果たせないことに対するひけめ、その反面の自分が自由でいたいという思い。
相反する気持ちが、自分の中で葛藤します。
帰る時に田舎に残す親を見ると、少し泣きそうになります。
それは親が老いていくという現実を感じ、同時に自分が何もしてあげられていないなあという思いです。
そんな私でも大切にしてくれていることを感じてしまうのです。
帰省は嫌だが顔出ししなければいけないという矛盾した思い
正直いうと、帰省は好きではありません。
私の心をかき乱すからです。
子供の頃から言われていた昔ながらの価値観と、元々相性が悪いのです。
それを思い出してしまいます。
でも一方で、一年に一度くらいは顔を見せてあげたいという思いもあります。
よく言われるのが義実家への帰省は辛いとか、既婚者ならではの帰省に対する悩みを聞きます。
それは独り身でも同じで、帰省は色んな意味で辛いのです。
物凄く矛盾したことを、年末から新年にかけて悶々と思っているのです。
帰省を素直に楽しみにしている人もいるでしょう。
それはそれでとても素晴らしい事だと思います。
「独身だし、帰省は気軽にできるからいいよね」といわれたことがあります。
そうでもない人物もいます。
帰省というあまりにも自分の内面の矛盾と複雑な感情を伴う行事。
一旦実家を出たものにとって(既婚、独身関係なく)帰省という行事は、誰もが何かを抱えているのではないかと私は思っています。