「風呂無し物件」を見たことがある、が
最近何かと話題になっていた「若者に人気の風呂無し物件」ニュースですが、正直眉唾だと思っています。
「同じ間取り、同じ賃貸料で風呂無しを選ぶ」という人もいるでしょうが、ほとんどの人は風呂ありの賃貸物件を選ぶと思います。
実際それが一番です。
私は長年一人暮らしをして、何回か引っ越しをしています。
その度に物件を当然検討するのですが、風呂無し物件は条件から外しています。
それはなぜか。
一度風呂無し物件の内覧をしたことがありますが、即「選択肢としてないな」と思ったからです。
賃貸で風呂無し物件は、重り物件なのでお勧めできません。
私が風呂無し物件をすすめない理由
そもそもなぜ風呂無し物件の内覧をしたか。
その理由は「家賃が安いところを紹介してほしい」と、不動産屋に頼んだからです。
内覧しましたが、内心即「これは選ばない」となりました。
風呂無し物件はこんな感じ
私が見た風呂無し物件はこんな感じでした。
・住環境に不便が多い
・建物自体が古すぎる
風呂無し物件は、そもそも建物自体が古すぎるのです。
だから当然生活音への配慮や断熱効果などが、かなり無いと簡単に想像できました。
設備自体も古いし、現代の生活とどこかあってない感じがするのです。
風呂がない分部屋が広いかというとそうでもないですし、収納も広いわけでもありませんでした。
そこそこ古い物件は許容範囲ですが、私の中でそれを超えていました。
肝心の風呂は最寄り駅の近くにありましたが、歩いていくには少々距離があります。
その為、わざわざ風呂に入るのが面倒くさそうだと思いました。
夏は移動するだけで汗をかきそうですし、冬は湯冷めしそうです。
何のために銭湯に行くのかわからないと感じました。
日常生活の中で、自分が避けたいと思う条件が揃っていたのです。
家賃が安いのは確かに魅力的です。
しかしその安さは、色々と日々の暮らしで代償を伴う気がしたのです。
風呂無し物件のメリットとデメリット
純粋に風呂無し物件のメリットとデメリットは何でしょうか。
考えてみました。
＜メリット＞
・家賃が安い
・風呂掃除をしなくてもいい
・風呂にかかる費用（ガス代、水道代）を考えなくてよい
＜デメリット＞
・風呂に入るために出かけなければならない
・銭湯の休日や営業時間で風呂に入れないこともある
・銭湯がつぶれることがある
最大のメリットは、やっぱり家賃が安い事でしょう。
そして風呂掃除を自分でしなくていい。
風呂を沸かす費用も水道代も、必要ありません。
しかし銭湯の費用が、それにあたります。
厳密にいうとメリットとは言い切れませんが、入浴回数を抑えればその分安くなります。
最大のデメリットは、自分が入りたい時に風呂に入れない事でしょう。
そして銭湯がつぶれる可能性もあります。
スポーツクラブに行って風呂に入るとしても、帰宅したときは汗をかいたり湯冷めしたりしています。
銭湯の入浴料は400円～500円ぐらいが、全国的な相場となっています。
そう考えると、毎日入浴したら11000円～15000円程度かかります。
この金額をどう考えるか。
そしてメリットデメリットをどうかで、選択肢が変わってくるのではないでしょうか。
経済的な事情や趣味趣向をはじめとして、いろんな事情があるでしょう。
しかしそれでも。
私なら、風呂無し物件より家賃が上がったとしても、部屋が狭くなったとしても、風呂を洗う手間が増えたとしても。
風呂あり物件を選びます。
何故なら「日々の生活」に制約があればあるほど、日々のストレスがたまって快適に過ごせないから。
「日々の生活」に制約をかける物件は重り物件
お風呂は日常生活で欠かせないものです。
衛生的な面だけでなく、心身を健全に保つ役目もあります。
自由にお風呂を使えないことは、自分の生活を左右します。
残業で遅くなったらお風呂に入れない、夏の汗を流したくても流せない、大きなものを洗いたくても洗えない等々。
頑張って早く仕事を上れるようにすればいい、汗をかいたり銭湯の営業日や営業時間とずれたならタオルで体を拭けばいい、大きなものはコインランドリーを使ったり何か考えればいい。
確かに対処法はあります。
でもそれって、不便と不満の塊が積もっていくことなんですよね。
お風呂があればこんな制約はそもそも発生しないし、悩んだり努力しなくていいんです。
日々の生活を少しでも快適に過ごすには、これはとても大切な事。
常にお風呂をどうしようと考えるのは、怠くないですか？
住環境があまりよくないことが多いとかそれを除いても、常に日常生活で不安を抱えているなんて自分の心に常に重りがあるようなものです。
だから私は、風呂無し物件をすすめません。
不便さとストレス感が勝るからです。
勿論いろんな事情や趣味趣向で、あえて風呂無し物件を選ぶ人もいるでしょう。
しかし少しでも日々を快適に、また心配事を少なくするためにも、風呂あり物件を選んだ方がいいと思います。
