ATMの列という賭
ATMの列の進み方の速度は、一種の賭です。
そして「急いでいる時ほどATM操作が遅い人がいる列に並んでしまう」という法則があると思うのです。
先日お金をおろすためにATMに並びました。
そのコーナーにはATMが2台あったので、そこそこ速く順番が回ってくるだろうと思っていました。
しかし予測はあっさりと裏切られました。
2台の内1台が独占されていたので、実質1台しか稼働してなかったからです。
女性2人組がお互いに何やら話しながら操作していたのですが、思い通りにできないようでした。
1人が紙を見ながら指示をして、もう1人がATMを操作しています。
でも躓いていて、先に進めないのが様子でわかりました。
そのうち1人がすっと離れて、電話をかけだしました。
聞こえてきたのが「紙にかかれているように操作したけど、できない。番号本当にあっている?今日までなんだけど」という会話。
振り込め詐欺ではないと思うのですが、聞こえたこっちはドキドキです。
その後も色々と話してその女性が戻ってきたのですが、「もう一度やりなおそう」とのこと。
ATMを一つ操作する度に紙を見て、またATMを操作して・・・の繰り返し。
「まだかな~」と内心思いつつも、こっちは進まない列でじっと待ってます。
そのうちようやく操作が終わったようで、2人組がお互い向かってニッコリしました。
これでようやく列が進む、と思ったのが甘かったです。
もう1件別の操作を始めたのです。
その光景を見て「嘘でしょ!?」と思ってしまいました。
最初よりもスムーズに操作できたようですが、それでもその分だけ時間がかかります。
結局その2人組は、15分程度ATMを独占していました。
本当にね、もう・・いい加減にしてくれよ!と思いましたよ。
こちらは限られた時間内でお金を下ろさないといけないんです。
焦って焦って、間に合うか焦って。
そんなに手間がかかるなら、最初から窓口いけよ!と。
今日までというのならば、何故もっと早くやっておかなかった!
ATMは君ら2人組の専用機じゃないんだから!
という風に、心の中にイライラがたまっていました。
一方で自分がこんな事を思うのを、大人げないかなとも感じます。
窓口に行く時間がなかったんだろうな、銀行の窓口って時間と曜日が限られているし。
とか
急に必要になったのかな。
とか
最後まで何か迷うことがあったのかな。
とか。
何らかの事情があったのかもしれない、そんなことを考えてしまうのです。
しかし、しかしですよ。
やっぱり独占状態で長時間ATMを使われるのは、辛いです。
だからATMの列に並ぶのは一種の賭のようであり、運試しのように感じます。
ひたすら耐えるしかない、よね
こういう独占している人がいた場合、どうすればいいのでしょうか。
銀行に「列が進むのが遅い」と文句を言うのも違うと思うし、かといって警察に「ATMを独占している人がいて使えない」というのも違います。
「早くしてください」なんて声かけをする勇気もありませんし、いうのも怖いです。
つまり列に並んだ以上、ひたすら耐えて待つか諦めるか。
二つに一つです。
時間に余裕があるなら長時間待つことのイライラは少ないのですが、余裕がない時は切実な焦りです。
じっと列に並んでいる間、平静いを装っていますが頭の中はフル回転です。
今後どうするか、そのシミュレーションをしています。
もし諦めたらどこでどうするか。
諦めなくてもATMの操作をギリギリの時間内にできるのか、できたとしても次の行動をどうするのか。
何時何分までこの列に並ぶことができるのか。
時間に間にあわせるために目的地の行き方を変えるべきか、どのように間に合うように動くべきか。
頭の中はグルグル大変なことになっています。
やっぱり本音はサクサクと列が進んで欲しいのです
今はどんどん銀行窓口ではなくネットやスマホ、ATMで済ませようと、銀行自体が色々と誘導しています。
実際問題、銀行の窓口は昔から時間の融通がききません。
その分ATMに人が来るようになってると思うのです。
しかも色々な事情の人がいます。
それはわかってるんです。
だからATMが混むのは仕方ないとしても、もう少し列の速度は何とかならないかと思います。
早いときは早いのですが、遅いときは本当に動きません。
列の待ち時間に、一定のATM利用時間が過ぎると強制終了して交代しないと動けないようにするとか、ATM操作の補助を丁寧に行ってくれたり複数の作業をやりたい「時間かかります」専用列があったらいいなとか。
そんなことを考えたこともあります。
くだらないですけど。
やっぱり日常でイライラしたくないですから、なるべく早く列は進んでほしいです。
それも運だとしたら困りますけど。
やっぱり、耐えるしかないのかな。