「元気がない」そんな時に見てほしい映画
この映画は、もしも「心がもやもやする」「なんだか怠い」「疲れた」と思うことが続いたり「何か見たいけど思いつかない」という時におすすめしたい映画です。
あらすじを超おおざっぱに言うと、一流レストランで働く凄腕シェフがオーナーやブロガーにブチ切れて、自分でフードトラックを購入し息子と一緒にアメリカ横断しながら商売をする、という内容です。
これだけだと「よくある感動話」「内容が薄い」と思うかもしれません。
でも実際に見ると、心が温かくなる映画なんです。
(極力詳細なネタバレはしないように以下記述しています)
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」の魅力
私がこの映画を見て、好きだなと思ったことを書いていきたいと思います。
予め言っておくと、この映画は衝撃的な展開も劇的な展開もありません。
不自然なお涙頂戴でもなく感動させようという意図も感じません。
かといって淡々としたものでもありません。
見終わると、自然に心が温かくなる映画です。
私がこの映画を好きな理由
私がこの映画を好きな理由を上げると
・とにかく料理が美味しそう
・調理シーンの手際の良さと軽快さ
・悪人らしい悪人がいない
・SNS関連に対して気持ちがわかる
・わざとらしい無理やりな感動的なものがない
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」の主人公は一流のシェフなので、とにかく料理の手際がいいのです。
そして作り上げる料理も実に美味しそう。
そこに嫌味なものはありません。
極々自然に調理して料理を作り上げる。
この一連の流れを見ているだけで、彼の事を好きになりそうになります。
劇的な展開はないといいましたが、何かしらの出来事はあります。
レストランオーナーと喧嘩したり、ブロガーに切れたり、店をやめて息子と一緒にフードトラックで商売したり。
これだけの事が起こったら、十分劇的な展開といえば劇的展開ですよね。
でも物語のつなぎ方が上手なので、ちゃんとそうなる理由に説得力がある。
そしてどんどん物語に引き込まれていきます。
一番好きなのは安易に「お涙頂戴」にしなかったこと
私が一番好きなのは、この映画が安易な「お涙頂戴」としなかったことです。
彼の行動は「とにかく料理がしたい」という情熱が全てなのです。
物語の要素を見ると、「トップからどん底に落ちた男が自分を取り戻していく感動ストーリー」として物語を作ることも可能です。
でもそうしません。
それが逆にほっとします。
フードトラックで働くことが楽しい息子は、ずっとそれが続くことを願います。
しかし主人公は拒否をします。
学校に行けと、まず諭すのです。
それが視聴者に向けて「現実でがんばれ」と応援してくれているように、私は感じるのです。
見終わると気分が温かくなる映画
特に強いメッセージ性があるわけでもなく、かといってお涙頂戴というわけでもありません。
言ってしまえば、一人のシェフの物語。
でも全編から溢れる情熱が、見る人を温かくします。
少し元気がない時にみるのに、とてもいい映画だと思います。
私の好きな映画です。