そろそろアレな世代の話をしようか

氷河期世代の雑記ブログ(趣味や日常中心)

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私の鳥山明作品の思い出

 

鳥山明先生が亡くなった

昨日とてもショッキングなニュースがありました。

鳥山明先生が亡くなっていたというニュースです。

彼のクリエイターとしての偉業は、今更改めて語る必要なはいでしょう。

私の世代は彼の新作を、毎週見ることができる世代でした。

週刊連載の漫画やゴールデンタイムに流れていたアニメ、彼がキャラデザしたゲームキャラやモンスターが日常に当たり前のようにいました。

彼の創造物が空気のように当然の存在として、日常にあふれていました。

それはあまりも当たり前で、創造主が消えてしまう事なんて考えたこともありません。

でもその彼がいなくなってしまいました。

私は熱烈なファンではありませんが、その知らせを聞いたときに驚きと喪失感がありました。

それは信じられないものを聞いた時に感じる、グラリと世界が揺れるような感じ。

Dr.スランプアラレちゃん」を読んだ時の衝撃

私が初めて読んだ鳥山明作品は、「Dr.スランプアラレちゃん」です。

リアルタイムの本誌連載中ではなくコミックです。

妹が友達から借りてきて、それを私も読みました。

すると夢中になりました。

ギャグマンガなのですが、読後がとてもさっぱりとして面白かったのを覚えています。

キャラクターのデザインも魅力的。

作中に登場する機械類のデザインが、どれも可愛いとかっこいいが両立していて細かなところまで丁寧に書き込んでいる精密さ。

特にほれぼれしたのが表紙に書き込まれた機械類。

リアルさと想像が混じっていて、立体的なモノがそこにあるように感じるのです。

でもキャラや背景は、これとは対照的。

デフォルメされていたり適度な略し方で簡潔な絵が多いのですが、必要な情報がしっかりと頭に入り、同時にどう動いたかわかるのです。

1コマの絵に、実に整理された情報が詰まっていると言えるでしょうか。

 

ですが私が今でも一番覚えているのが、キャラ達の魅力的な笑顔。

天真爛漫に屈託なく笑うのです。

今まで色々なマンガを読みましたが、あれほど屈託なく笑うキャラがいるマンガはそうそうありません。

ライトポップな絵柄だからそう感じる、という見方もできるでしょう。

でもそれだけではありません。

体全体でケラケラと楽しそうに笑っているのが、印象に残っています。

くっきりと力強い線の絵と明るい生命力を感じさせる笑顔。

見てるこっちもニコニコしてしまいます。

「いるのが当たり前」の存在が消えてしまった

訃報から1日たちましたが、ようやく自分の思ったことをまとめることができました。

彼がいなくなっても世界は動いているし、日常生活のルーティンが変わるわけでもありません。

恐らくその影響は、今後じわじわと出てくるのではないかと思います。

各分野における「彼から始まった世界」が、あまりにも大きくて広いのです。

某漫画家の追悼コメントで「彼は大樹だった」というのがありましたが、まさにその通りです。

色んな人が色んな影響を受けて色んな作品を生み出しています。

だから彼がいなくなったとはいえ、様々な影響力は今後も残るでしょう。

彼の作品も名前も残るでしょう。

でも新しい彼の世界を、もう見ることはできないのです。

彼の作品をリアルタイムで触れてワクワクする事ができた世代である事は幸せだったのだなと、ふと実感するときがくるのかもしれません。

 

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