不祝儀袋の水引は黄色と白、そして限定した場面で使われる
今週のお題「これって私の地元だけですか」
不祝儀袋の水引の色に種類がある
不祝儀袋の水引は何色でしょうか?
多くの人は黒と銀色を思い浮かべると思います。
しかし私が育った田舎では、2種類あって使い分けていました。
一つは黒と白の水引の物(以下「黒白の水引」)、もう一つは黄色と白(以下「黄白の水引」)の組み合わせの物です。
田舎から出てきて驚いたのですが、黄白の水引の不祝儀袋は関西圏(全域ではない)の文化なのですね。
この二つの不祝儀袋をどのように使い分けているのか、私の実家周辺の事を書いていきたいと思います。
不祝儀袋の使い分けについて
2種類の水引をどのように使い分けているかというと
・黒白の水引
通夜、本葬、法事
・黄白の水引
(本葬)、法事
こういう風に使い分けていました。
黒白の水引は葬儀や法事で、どの場面でも使う事ができます。
しかし黄白の水引は、使う場面が限られています。
香典を渡すタイミングによるのですが、通夜だとほぼ使いません。
本葬なら使う事もあります。
圧倒的に多いのが法事の香典です。
だからお通夜や本葬で香典を渡すと、香典返しの中に黄白の水引が入っていることがとても多いです。
法事は初七日のように限定された場面ではなく、何周忌などでも使われます。
子供の頃の記憶ですが、地域で葬儀があったときに香典を黄白の水引に入れるのか黒白の水引に入れるのか祖母と母が相談していたことを覚えています。
箪笥の引き出しには二種類の不祝儀袋が用意されていたのも、覚えています。
ちなみに香典の金額に関係なく使います。
何故法事だけなのか、理由はわかりません。
もしかしたら昔は通夜も本葬も使っていたのかもしれません。
ただ私がかすかに覚えているのは、通夜や本葬は死者を送り出すための物で法事は死者が「仏」となるための神聖な時期だから、というのを祖母に言われたことがあります。
どうも黄白の水引のほうが黒白の水引よりも「格上」として認識をされているようなのです。
う~ん、ハッキリとした理由は謎です。
不祝儀袋を間違って使ったらどうなるのか
もし不祝儀袋の種類を間違ったらどうなるか。
これは世代によって大きく変わってきます。
古くからいる年寄になるほどそのあたりをキチっと使い分ける考えが残っていたので、怒られたりはしませんが、「あの人は常識がない」という風に思われがちになります。
私の世代は、ここまでこだわりがない人が多いと思います。
不祝儀袋で黒白の水引は広く使われていますし、どの場面でも使っていいと知っているので。
現状は使い分けの風習は残っていますが、時代の流れでしょうか、特に細かくこだわる人も少なくなっていると思います。
それでも使い分けができていると、「しっかりしている」と認識する人も多いですね。
こういう冠婚葬祭の時のマナーって人はしっかり見てるので、色々苦労します。