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【麒麟がくる】【2話感想】斎藤道三の怖さと凄みをこの1話で感じた

2話の主役は斎藤道三、そして戦闘シーンにも注目して欲しい

2話は、斎藤道三という男が英傑という事を実感する回でした。

そして本木雅弘の俳優としての力量を、ひしひしと感じました。

もう一つ個人的に胸が熱くなったのが、戦闘シーンです。

織田軍との戦闘シーンに胸が熱くなった

今回の大河ドラマ時代考証と演出への活かしようが凄いな、と1話で感じたのですが、2話もやってくれました。

戦闘シーンです。

  • 陣太鼓を使って味方を鼓舞
  • 屋内でも使える槍の実践的な短さと使い方
  • 「エイエイエイ」という気勢の上げ方
  • 空堀の存在
  • 敵味方の戦闘時における距離感のリアリティ
  • 投石器や火をつけた樽を使う
  • 鉄砲を戦闘に使っていない
  • 雑兵達の個々の戦闘の細やかさ
  • 勝ったら「エイエイオー」

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時代は室町時代

この時代に鉄砲はありますが、まだまだ武士の戦闘で使われることが少なかった時代の戦闘です。

つまりこれらの戦闘方法は、鉄砲が戦場で活躍する以前の戦闘スタイルです。

敵と味方が顔がはっきりとわかる距離で「エイエイエイ」と気勢を上げながら出会い、武器を使って戦闘をしています。

主人公が腰に討ち取った首をぶら下げている、というのも大河ドラマではかなり珍しいのではないでしょうか。

これらの戦闘シーンの細部のこだわりを巧みに演出に使っているのが、わくわくしました。

雑兵達の個々の戦闘にしっかりと指導が入っているようで、カチャカチャとした幼稚な集団戦に見えないのも評価したい点です。

戦場も時代の影響を多く受けます。

時代が進んでどう変わっていくか、興味があります。

斎藤道三の英傑としての凄みと怖さを感じた点

劇中で、斎藤道三の色々な面が描かれています。

  • 商人目線の現実と時代の流れをしっかりと把握している
  • 物事の全体を把握して即断即決できる
  • そつない情報網
  • 必要なら非情な決断もできる

織田勢と戦闘する前に数珠を握って考えごとをする感じでごそごそやってるシーンがあるんですが、今思うと土岐頼純が敵方に通じていたのはこの時点でわかっていたはずです。

それを見越して適度に戦わせて敵を誘い込み、敵を油断させて最終的に追い出します。

(この時負けた織田方の「かえって寝るか」というセリフも、中々太々しくて切り替えの早さを感じました)

必要最小限の犠牲をで、最大の効果を上げる。

流れの読み方のうまさ、決断即決の行動力が、この時点でわかります。

ですがその全てが表に出るのが、土岐頼純と対面するときです。

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自分に牙を向くなら娘婿でも容赦なく殺す覚悟の強さ

形式上は自分より上の存在の守護、土岐頼純と対面します。

パワーバランスがとっくに主従逆転してるのにも気づかずにガンガン文句を言い放ち、恐らく一番言ってはいけない言葉である「蝮」を言い放ち侮辱する土岐。

ですが織田方と通じていた情報と証拠を突きつけ、「頼純ーーー!・・様」と怒りの牙を一瞬見せたかと思うと、スッと歓待する怖さ。

 

もうこの時点で「殺すしかないな」と更に腹をくくっていると思います。

毒入りの茶を飲んで死んでいく土岐頼純に、世間話をするように流行歌を歌うシーンの静かな怖さ。

怒鳴って怒りをぶちまきながら殺すのではなく、冷静に敵を殺す覚悟の強さ。

そして「今時代はこんな事が流行っているんですよ。あなた知らないでしょ?時代の流れも把握できない己の身の程をしれ」とばかりに、今生の別れに流行歌を歌うんですよ。

冷酷、非情とも見える現実的な判断です。

この時代、身内は敵にもなりますが、基本的に親戚関係は財産でもあり力の源です。

ですが害になる、害を及ぼすと判断したら排除する決断と実行力があります。

情報網と時流を見る力、行動力と判断力をもつ斎藤道三です。

本木雅弘に惚れ直しました

こんなかっこよくて惹かれる斎藤道三、初めてです。

怖いけど目が離せない。

本木雅弘は所作が前々から美しい俳優さんだなと思っていましたが、1話登場の動きや今回ですっかり惚れ直しました。

舌をペロリとするだけでゾクリとさせるなんて。

歳を取るにつれいい俳優になっていくなあ、と思いましたが、ここまでとは。

麒麟がくる」は、本当に贅沢です。

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