「さようなら、全てのフタ止めシール」
カップラーメンを食べるときに欠かせないのは、お湯を入れる事とふたを閉める事。
日清食品が「さよなら、全てのフタ止めシール」というツイートをして、話題になっていました。
そして昨日、日清食品から「カップラーメンの蓋閉めシールを廃止し、使わなくてもいいようにカップラーメンの蓋を改良する」と発表されました。
蓋止めシールは年間33トン製造されており、プラスチック削減目的のための改良との事です。
「あの小さなものが年間33トンも?」と驚きましたが、日清のカップラーメンが年間1000億食以上作られている事を考えると納得の量です。
蓋止めシールは重要なアイテムだった
カップラーメンについている蓋つきシールですが、使ったことがあるでしょうか。
私は何回か使ったことがあるのですが、何故か蓋をうまく占めることができませんでした。
粘着力が弱かったのか、それとも貼ったところが悪いのか、蓋がうまく閉まらなかったのです。
シールを貼った付近の蓋は閉まるのですが、他の部分が軽く浮いてしまう状態になるのです。
それがイヤで、結局はリモコンや本などを蓋に乗せていました。
私の場合、蓋止めシールに特に必要性を感じませんでした。
しかし利便性を考えると、蓋止めシールを必要とする場面は多いと思います。
アウトドアのお供として、非常食への備えとして等々。
そんな時、わざわざ蓋に乗せるものを用意するのは無駄です。
「すぐに食べられる」という利点を考えると、蓋止めシールは必要です。
あの蓋止めシールは、カップラーメンの利点を支える重要なアイテムだったわけです。
シールがなくても蓋は絞められるように改良されている
蓋止めシールが無くなっても蓋を閉じることができます。
カップラーメンの蓋を改良し、蓋に本体にとめる事をつけることで閉じれるようにしています。
写真を見た時に、とてもわかりやすい工夫でいいな、と思いました。
わざわざ使い方を調べなくても、蓋を見ただけで使い方が想像できます。
もしわからなかったり戸惑っても、数回経験すると迷わずに使いこなせそうです。
「蓋止めシールがない世界線」に進んでいきそう
カップラーメンの蓋止めシールがない世界は、いつの間にか想像できなくなっていました。
しかし最大手の日清食品が、カップラーメンから蓋止めシールを廃止することを選択しています。
直ぐではありませんが、恐らく他の会社も同じようにするか、シールの素材を変えるなどの世界になっていくのではないでしょうか。
それが全体から見れば、どれほどの脱プラ社会になるかわかりません。
一口に脱プラといっても、変えられないものもありますし変えてしまうとかえって面倒な事態になることがあります。(主に衛生面や医療分野、災害時の対策など)
プラスチックが全面的に悪いわけではなく、利用者の使い方や始末の仕方、という面が大きいと考えられます。
もうしばらくしたら「昔はカップラーメンを食べるときにシールを貼っていた」といことを知らない世代が出たり、企業系博物館などに貴重なアイテムとして展示される日がくるのかな?!と想像してしまいました。
「蓋止めシールがない世界線」は、恐らく世界情勢を大きく変えることもないし日常が大きく変わってしまった。といことはないでしょう。
しかし大きく一般に普及していたものが改良された事とその影響を体験できる、という面では一大改革だなと思っています。