コンビニのおむすびコーナーは、どの店舗でもあります。
そしてその中で最もシンプルな商品が、塩むすびです。
ローソンの塩むすびが美味しくてびっくり
実は今まで、コンビニの塩むすびを避けていました。
それは「なんでコンビニでわざわざ塩むすびなんて」という、心境からです。
ですが気まぐれで、ローソンの塩むすびを食べてみました。
「あれ?!これ、美味しいぞ」というのが、素直な感想です。
塩加減の絶妙さ、一粒一粒の米が含んでいる水分、米の適度な硬さ。
適度な硬さのおにぎりが口の中でほぐれ、その途端に感じる米の甘さ。
噛むとさらりとした甘みが口に広がり、素直にうまいと思える塩むすび。
予想外の塩むすびでした。
やはり他のおにぎりよりは水分が多く含まれている感じがします。
シンプルだけど、それだけ米のおいしさを感じることができました。
これだけ味付きのおにぎりがでていると、塩おにぎりがとても新鮮に感じます。
塩むすびは技術的に作るのが難しい
おにぎりを機械で作ろうとすると、とても難しいそうです。
従来のコンビニで売られていたおにぎりは、ご飯を冷やしてから成型していました。
しかし暖かいご飯のままおにぎりが作れる技術が開発され、直まきおにぎりや塩むすびに使われています。
冷えたご飯でおにぎりを作ろうとすると、中々形ができず難しいという経験がある人も多いと思います。
温かいご飯をおにぎりに加工することは色々と技術的な面で障害が多く、冷えたご飯で作られていました。ですが冷えたご飯で作られたおにぎりは、味、食感がどうしても落ちてしまいます。
それを補う形で開発されたのが、何らかの具入りおにぎりや米自体に味が付いたおにぎりです。
消費者も「わざわざ白いご飯のおにぎりを買うほどでもない」という心理もあったようで、コンビニの工夫されたおにぎりは超定番商品として売れました。
ですが「コメの旨味を味わえるおむすびが食べたい」「他のおかずの邪魔にならないおむすびが欲しい」という、白米のおにぎりに対する要望がじわじわと増えてきました。
そこで技術革新もあり、店頭に白米だけのおにぎりが並ぶようになりました。
塩むすびは、大体2011年ごろだった記憶があります。
派手な需要はないけど定番商品
あれほど入れ替わりの激しいコンビニ商品の中で、塩むすびは残っています。
爆発的に需要があるわけでも流行したわけではありませんが、やはり「塩むすび」という超定番おにぎりは強いです。
どのコンビニも高齢者の客が増えているとのことですが、高齢者も食べやすい味です。
お昼ご飯のちょい足しとしても、他のご飯の味を邪魔しません。
地味ですが、あると嬉しいのが塩むすびでしょう。