生理バッチって何?
生理バッチは昨日から、ネットで一つの話題になっていました。
それを今日のワイドショーで取り上げたようで、一気に話題が広がっていった気がします。
生理バッチとは、大丸梅田店の生理用品売り場で試験的に導入されているバッチです。
生理中であることを知らせるバッチで、つけるかどうかは従業員にお任せ、となっています。
生理をタブー視するのではなくオープンに
確かにまだ日本では、生理についてタブーにしがちです。
だからもっと、皆でタブー視をやめてオープンにしましょ。という動きが、色々盛んになっています。
生理用品のデザインをもっとファッショナブルに、隠し持たなくてもいいようにしよう。
これも一つの動きです。
(これに関しても言いたいことはありますが、ここでは横に置いておきます
)
昔は女性の生理は、穢れとして扱われてきました。
その意識を変えることは、賛成です。
ですが、生理バッチは違うと私は思っています。
生理バッチへの違和感
私が思う生理バッチへの違和感は
- 第三者に生理中だと知らせる意味がない
- 生理に対する問題提議として意味を感じない
- 改善するべき本質とずれている
生理中であることを他人に知らせることに、何の意味があるのでしょうか。
接客の会話?相談?職場の理解?
気遣いへのきっかけとか、コミュニケーションツール?
「私生理だから、気を使ってね。だるくなるかもしれないし、態度が悪くなっても勘弁してね」
「生理の辛さがわかるから、相談してね」
そういう事?
同僚として、わざわざ「生理だから」という理由は必要ありません。
体調が悪いなら休める、という環境を整える方が先です。
男性の同僚に対しても、わざわざ自分が生理であることを理由にしなくてもいいのではないですか?
客として生理バッチをつけている人に接客されても、だから?という感じですし。
失礼な事があっても「生理だからしかたないよね」と、いってほしいのでしょうか。
生理の悩みを店員に相談する気もないですし、されたくもありません。
生理のタブーを取り払う方向性が違う
「生理の話をオープンにしよう」という理想は、大切だと思います。
が、オープンにする方向性があまりにも違いすぎます。
問題提議というよりも、勘違い意識高い系にしか思えません。
オープンにするという事は、なんでもあけすけにする事ではありません。
正しい知識を身に着けることではないでしょうか。
生理をオープンにするために必要な事
私が思う事は
- 体調が悪ければ理由に関係なく休める環境整備
- 働く人にとって無駄に辛いことをやめる
- 体に関する正しい知識
男女関係なく、体調が悪ければ休むという、当たり前の事ができる環境整備の方が必要です。
生理になると体が怠くなったり、頭痛、注意力の低下、むくみなど、体だけでなく精神的にも影響が出やすくなります。
休める環境も当然必要ですが、靴や服装の選択の余地も大切です。
中々休めたいとき、体を冷やさない服装やぺたんこの靴を履くだけで負担がぐっと減ります。
働く人が無意味に立ちっぱなしを良しとせず、客が来たら立ち上がる。
座ってもできる作業なら椅子に座ってやる。
特に接客では、無駄に辛いことが接客マナーとして行うように言われます。
この改善を、いい加減する必要があると思います。
そして体に関する正しい知識の重要性。
女性は生理に関して、自分基準で考えがちです。
「自分がこんなに楽なんだから、あの子が生理で休むのはサボりだ。甘えだ」と、平気で言う人がいます。
個人差が大変大きく、また、その時によって体の負担も変わるという事に理解がない人も知っています。
男性も自分にはないことなので、ネットや雑誌、友達などの噂レベルの知識しか知らない人もいます。
体に関する正しい知識こそ、生理をタブー視しない第一歩ではないでしょうか。
生理バッチへの違和感とズレ具合に、「それ以前にもっと改善することがあるのに」と正直もやもやします。
女性の敵は女性ではない
先に言いましたが、生理に関して、女性は自分基準になりがちです。
だからよく「女性の敵は女性」といわれますが、そうではありません。
生理に関して言えば、「女性の敵は無知と無知からくる無理解」です。
私は、そこが根本の問題だと思います。