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【感想】「叶恭子の知のジュエリー12ヵ月」は若者へのアドバイスであり大人が実感する言葉

叶恭子の哲学と名言がつまった本

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叶姉妹の姉、叶恭子の美・愛・友情などの名言を、1か月1個のテーマとして12か月分まとめた本です。

12章にわたって、彼女の哲学に基づく名言が載っています。

対象は、女子中学生、女子高校生向けです。

叶恭子の哲学を元にした言葉で、彼女達のこれからの人生に対する指針や考え方です。

しかし大人が読んでも、「そうだなあ」と頷くところがあります。

むしろ色々と経験した人ほど、実感することが多いのではないでしょうか。

シンプルで力のある言葉は、読む人をハッとさせると思います。

考え方が発行当時から日本人的ではないところが、やはり彼女らしいです。

私はこの本を興味深く読みました。

 彼女の哲学の根本は

叶姉妹の生活スタイルは、一般的な常識を超越していることでよく話題になります。

特に姉の叶恭子の言動は、自由で独自の哲学をもっていることで知られています。

その自由な人生スタイルに憧れを持つファンも多く、特に女性からの支持が多いのです。

(個人的に美輪明宏叶恭子は、芸能界2大教祖と思っています。)

その哲学の根本的な考え方が出ていると感じるのが、

 『自信とコンプレックス

「わたくしもつねに、自信とコンプレックスのはざまにいます。

けれども、それは他人と自分とを比較することで生じるものではなく、自分の中の理想との関係によるものでしかありません。」』

本の中にある言葉です。

自分を冷静に見つめて、理想の自分に何が足りないか分析して実行する。

彼女は自分をしっかりと見つめる事から逃げない、強い人なのでしょう。

芸能人やタレント、有名人が公開している人生は、どこまで本当かわからないことが多々あります。

彼女の真実がどうであれ、その強さを身につけるまで色んなことを考えたり経験したのではないかと思います。

常に自然で余裕のあるしなやかさを感じるのは、そのためだと思います。

彼女がこの本の中で言っている事

彼女がこの本の中で、自身の哲学を名言として書いています。

大まかにまとめると

  • 自分を慈しむ大切さ
  • リスクをきちんと知って行動する事
  • 自分自身をしっかりと見つめる
  • 好奇心の大切さ
  • 「孤独」を恐れる必要はない

特に「外に対して好奇心を向ける事と同じく来、自分自身に好奇心と探求心を働かせること」の大切さを、いっているように思えます。

そうすることで、他人と自分を比較して落ち込むのが無駄な事や、足りないことを自分に取り込む事、相手の魅力を自分に取り込む貪欲さに発展するのではないでしょうか。

それが彼女の、余裕のあるしなやかさにつながると思っています。

 

10代の少女にとって一番切実なのは、友達関係や恋愛などでしょう。

それについて、いいなと思えることを抜き出してみました。

『コミュニケーションについて。

「わたくしには、「自分自身以外に「ともだち」と呼べる方は、ごくわずかしかいません。

しかし、それを寂しいこととは感じないのです。

何事も心地よくシェアできない方とのコミュニケーションは、不毛なだけだからです。」』

そして「メリットのあるなしで友達を選んでいるなら、それは自分が友達の資格がない」とも言っています。

 あの年代の女子は、特にグループで行動する事の圧力を感じます。

お弁当、トイレ、登下校、休み時間などなど、とにかくどこかのグループに属しているか友達と行動するのが「普通」という、見えない圧力。

とにかく一人でいる事を、気にします。

しかし「孤独を恐れるな」と、はっきりといっています。

それが上記の事にもつながります。

大人が読んでもハッとする言葉が多い

10代の少女が読むよりも、大人が読んだ方が説得力を感じるかもしれません。

「あなたのために~という言葉は、言ってる自分のため」

「親と子供は別人格」

人生経験をそれなりに積んでくると、これらの言葉の持つ真実味と説得力を感じます。

人の目や評価に左右されないで、自分自身の価値を高めよ。

こういう意味の言葉もありました。

真に自由に生きる強さ、柔軟さを感じる言葉が多いのも特徴です。

子供も大人も、何らかのしがらみや常識に囚われて息が苦しい時があります。

そこから目を逸らして逃げるのではなく戦え、という場面と、人に助けを求めることも大事とも言っています。

一見すると矛盾しているようですが、違います。

状況を見て判断せよと全体的にいっているのではないでしょうか。

こんな人におすすめ

彼女のファンは勿論ですが、シンプルに物事を考えたい人や何か指針が欲しい人にいいと思います。

彼女の行動や言動を好ましいと思っていなくても、その考え方を知ることは自分にとって有益なこともあります。

「何かうまくいかない」と思うならば、それは自分のやり方や考え方に凝り固まっていることが多々あるからです。

自分とは逆の考えをしることは、時に道が開くことに役に立ちます。

また頭の片隅に言葉があるだけで、何か意識が変わることもあります。

色んな考えを知るうえでも、いい本だと思います。

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